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MACBETH−マクベス

[2006.07.10] [作品紹介]

仮面と人形を使う一人の演者による無言劇
−シェイクスピアの原作より−
(マクベス約40分+小品集約20分、大人向け)

【あらすじ】
今から400年前、シェイクスピアは暗い野望にとりつかれたある武将
の運命を書いた。
その男は魔女の予言と妻の誘惑にみちびかれ、老いた王を暗殺し、
いったんは首尾よく王座を手に入れる。
だが、血塗られたみずからの両手に恐怖し、陰謀を悟った僚友をも
殺害し、王位にしがみつきながら、やがてその謀略と圧政のむくいが
彼自身を滅ぼし始める。

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男の妻もまた重い罪の意識にさいなまれ、夜ごと幽鬼のように城内を
さまよい歩きながら、深い狂気へとすべり落ちてゆく。

物語の終盤、多くの家臣も兵も彼のもとから復讐者たちの軍勢に走り、
たったひとり残った彼は、しかし手負いの獅子のごとくに立って、
最後の合戦へ敵の群れへと向かい、立ち並ぶ刃の前に散ってゆく−
その男の名がマクベス。

この作品は無言の一人芝居として1992年に日チェコ共同で制作され、
チェコ、スロバキア、ドイツ、フランス、イタリア、ギリシャ、ハンガリー、
フィンランド、ロシア、日本、ニュージーランド他、世界各国で上演、
絶賛を博してきた。

シェイクスピアが著した膨大なセリフ群と巨大な戯曲構造は、舞台上の
仮面、人形、色彩、音響、そしてシンプルなマテリアルとムーヴメントに
昇華され、立ち現れる。

あなたが見たことのない新しいシェイクスピアをご覧いただきたい。


「驚くべき美しさの、チェコと日本の人形によるコンビネーション、
まさに天国で作られた作品。それは不気味なほどに美しく、愉快で、
異常な演技力を見せつける!」
ニュージーランド・ドミニオン紙(1999年)

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2006.07.10 / 10:53

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