「雪まみれ」

[2010.01.15] [sawa 近況報告]

チェコだけではなく、ヨーロッパ内、多くの地域が、
寒波に見舞われている。
前回、「あまりに美しくて、つい」撮った写真と、
ほぼ同じ場所なのですが、どお?
週末は、娘とそりすべりで盛り上がった。腰打った。

さわ

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「NINJAの仕込み中に」

[2010.01.06] [sawa 近況報告]

つくりもので、手もアタマも肺もいっぱいのとき、
ふと仕事場の窓を開けたら、冬なのに、花園のようだった。
ぼくはほとんど写真を撮る習慣がないんだけど、
あまりに美しくて、つい。

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プラハの沢より、日本のみなさんへ

[2010.01.03] [sawa 近況報告]

2009年12月の新作、タイトルはなんと「NINJA」じゃ。
今回は、とにかく子どもたちのために、ということだけ考えてつくりました。
日本でも上演できると良いなぁ‥

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クリスマス前のプラハにて、
のりさわ

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のりさわ、シカゴ2009、その2

[2009.12.24] [sawa 近況報告]

みなさん、お元気ですか?
いつもの唐突レポート、プラハの沢です。

シカゴ滞在のようすを、Kyoji NAKANO氏が
撮影、編集してくれました。
最後のTJ(Kyojiさんの息子です)の声が最高!

http://www.youtube.com/watch?v=MRQ_i3rcss0

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今年もシカゴに来ることができました。

[2009.11.20] [sawa 近況報告]

みなさん、お元気ですか?

画像の確認

今年もシカゴに来ることができました。
この街も、ぼくにとって本当にかけがえのない
上演地です。

シカゴ大の以下のサイトから様子が見られます
(が、もちろん英語‥)。
さあ、レッツ・チャレンジ!<昔の予備校か。

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The Center for East Asian Studies:
http://ceas.uchicago.edu/events/Nori_Sawa.shtml

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チェコの国営テレビ

[2009.11.16] [sawa 近況報告]

チェコの国営テレビで、
子どもたちとのカルチャ・キャンプ、
大学での外国人クラス授業が、ドキュメントされました。
どうか、見て、楽しんでください(うーん、チェコ語と英語、
それにヘンな日本語だけど‥)。

http://www.ceskatelevize.cz/ivysilani/209562210300025-kosmopolis/?index%5B%5D=92201

ではでは‥

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さわ

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みなさん、お元気ですか

[2009.10.08] [sawa 近況報告]

プラハの沢でございます。

モスクワの友人たちがアレンジしているフェスティヴァルは、
アーティスト軍団を(というか、フェスティヴァルまるごとを)
ロシアの深い地方都市に送って、ナマの舞台を観客に提供する、
という企画で、移動はタイヘンなんだけど、毎回ぼくらは燃えます。

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みなさん、お元気ですか?

[2009.09.24] [sawa 近況報告]

プラハのアカデミーで、
シェイクスピアの「テンペスト(あらし)」を演出しました。
高い山でしたが、
学生たち、すばらしいスタッフといっしょに、何とか登頂成功
(めちゃめちゃ勉強になったよ)。

http://divadlodisk.cz/repertoar-detail.php?id=318

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のりさわ通信、プロ養成コース

[2009.09.16] [sawa 近況報告]

みなさん、お元気ですか?
例によって唐突メールでゴメンナサイ。

沢は、演じたり、教えたり(ほんとは教えられたり)、
と、いつものように地球の上をうごめいております。
今年は、3年間のプロ養成コースが札幌で始まりました。
参加者は、もちろんみんな優秀で、アホです。

さわ

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見学可能!! フィギュア・アート・シアターWS

[2009.09.02] [sawa 近況報告]

人形と人間、影絵、あらゆる物が舞台上で作品の登場物のひとつとなって現れる、
ヨーロッパスタイルの舞台表現様式「フィギュア・アート・シアター」。
3年間行われる札幌の教育文化会館主催のフィギュア・アート・シアターワークショップ
第2回目に早くも突入です。

9月のワークショップでは、来年以降上演予定の「注文の多い料理店」のスケッチを
作っていきます。
ワークショップは見学可能、6日にはミニ発表会もあります。
見る者の感性を刺激する新たな舞台表現に注目!!!

2009年9月1日(火)13:00〜21:00
    9月2日、3日、5日 10:00〜21:00 
    9月6日(日)発表会 16:00、18:00 入場無料

会場/札幌市教育文化会館研修室401

詳しくは教育文化会館事業課 TEL:011-271-5822 までお問合せください!

★★★★★★★★★★★★★★★

8月下旬は広島にいってきました。
元気なこどもたち。でしたー。

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「この橋を渡ると」

[2009.05.23] [sawa 近況報告]

此処に欧州、果て
亜細亜、始まる

ほんとかよぉ、さむいしぃ‥

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「新しいかぐや」

[2009.05.20] [sawa 近況報告]

世界一、眺めの良い作業場かも。
ここで、新作を仕込んでます。
どのぐらい見晴らしが良いかは、
天候よりも、その日の心理状態で決まる、ような。

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「返信、御礼、第二弾でございます」

[2009.03.05] [sawa 近況報告]

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2009.03.05 / 07:16 | 投稿者 ていちょ さん
>とても素敵な時間を過ごせて嬉しいです(*^-^*)

うーん、こんなふうに言ってもらえるのが、
いちばん嬉しいっす。

>来年は、3ヶ月前→2ヶ月前→1ヶ月前→1週間前と、リクエストを送りたいと思
います(笑)

世の中はやばい一年になりそうだけど、
おたがいに、笑顔で再会できるように、
がんばりましょうぅ。

2009.03.05 / 09:14 | 投稿者 りこ さん
>高校のころ、フランケンシュタインをやっていた時のことを思い出しました。

おお、なつかしいねぇ。

>今2人目妊娠中でワークショップは出られそうにないので残念ですが諦めました。

ははは、君がその子といっしょに観に来られるようになると、
ステキだ。
子は宝、だよね。

>また来年も観に行きたいです。

まってるぜぇ。

沢は青山でワークショップ、
そのあと、名古屋で新作づくり、
札幌で記者会見、
で、プラハに戻って、翌日からヨーロッパとロシアですなぁ。

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「返信、御礼でございます」

[2009.03.04] [sawa 近況報告]

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2009.02.25 / 11:10 | 投稿者 ていちょ さん
>短いですが、舞台でしか観れないものを保存できて嬉しいです(^-^)

プロとして恥ずかしい限りですが、
ヨーロッパからの移動中に、声がすっかり出なくなってしまい、
この収録では、ディレクタやサウンドの方に、
ずいぶん迷惑をかけました。
あれは彼らのテクニクの高さを示している音響で、
実際にはもっとひどい声だったのですだ。

2009.02.26 / 15:57 | 投稿者 micahkoja さん
>こっ、この王冠はっ!マ、マクベス、上演されるっすね!

リミクス濃縮版、演りましたぁ。
北からの応援、ありがとう!!
北海道と言えば、
3月24日、札幌教育文化会館で、
新しいスクールのスタート会見やります。
来られる?
詳細は、教文の大野さんまで!

2009.03.01 / 19:09 | 投稿者 11歳と7歳 さん
>「やさしいお兄ちゃんとお茶目な妹」は僕たちのこと。

ありがとうね!
きみたちと毎年、劇場で会えるとうれしいなぁ。

2009.02.28 / 18:43 | 投稿者 ていちょ さん
>初日行きました(^-^)
>楽しかったです(*^-^*)
>そしてコレカラまた観劇します((o゜▽゜)o)ドキドキ

何度もありがとう!
来年も、リクエストちょうだいね!
このバカアタマでは、また間違うかもしれんがのぉ‥
ふおっふおっふおっ‥スマン。


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「ベースに感謝」

[2009.02.20] [sawa 近況報告]

プラハから東京に出発する寸前に、
日本大使館が主催してくれた上演。
大使にご挨拶をいただき、
スタッフに助けられ、
お客さまがあふれ‥

チェコはぼくのベース。
今、この観客席の写真を見ても泣けます。

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「とびはねる瞳」

[2009.02.20] [sawa 近況報告]

北海道名寄市で公演とワークショップ。
ああ、説明はいらないね。
子どもたちを見てください。

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返信

[2009.02.17] [sawa 近況報告]

2009.02.13 / 17:34 | 投稿者 あざらし さん

>「感動を力に変える」
>昨年自分が思ったことであります。

おぉ、
どんな状況で何をキッカケにそう思ったのか、
とても興味があります。
あなたは学生時代から、
ごちゃごちゃしたシチュエイションや複雑な情報を、
するどく把握し、端的に表現する能力があったのを、
思い出しました。
あのバンドの本質は「本当のやさしさ」だ、と
あなたは言いました。本当の、がミソですな。

>どうぞ牛のように時にのんびりと、時に猛進してください。

あ、今年は新作に「ウシ」があります。

2009.02.12 / 17:51 | 投稿者 michakoja さん

>あと制覇していないのは、
>NHKのラジオ第1と第2くらいじゃないでしょうか?!
>頑張ってください!

がんばって、じゃなくてあなたの権力で出演させてください、
ラジオ第1と第2。お願い。

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「個性って?」

[2009.02.04] [sawa 近況報告]

最近、身近な友人に聞いていないが、
おそらく、ヨーロッパ人の多くは、日本の現職総理大臣が誰なのか、
知らないと思う。
たとえ顔はわかっても、名前はおそらくほとんどの人が知らない。
以前にはっきり言われたことがある。
「だって、あんたの国の代表はすぐに替わるから、覚えても意味がないもの」
うーん、オバマやブラウン、サルコジというわけにはいかないか。

でも視点を変えると、日本人は誰がリーダでも、そこそこの成績は上げられる、
そのぐらいの組織力は常駐だし、デフォルトだ、ということだと思う。

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日本人は「没個性」の民族だ、ともよく言われる。
たしかに欧米では、首長には強烈な個性が必須だし、
それなしには国民が彼らを信頼しない。
もちろん日本にも、個人のキャラクタと発想で集団を牽引する人物はいるが、
どちらかというと政治家よりも会社経営者だろう。

創作の現場で、個性的な発想は絶対必要条件だ。
しかし、出そうと思って出した個性は、たいてい醜悪だ。
自分を出そう、などとは考えずに、観客は何を求めているのか、
ということだけに意識を集中して作っても、個性は必ずにじみ出る。
良い個性はそのように。そうでもない個性もまた、それなりに。
では、自分のショボイ個性を、より大きく、豊かな方向に変えてゆくことは可能か?
ぼくは、可能だし、その方法はある、と思う。

今、プラハの日本大使館が主催してくれた公演を終えて、帰宅したところ。
満員、立ち見を通り越し、お客さまが会場からあふれた。
これは自慢話じゃない。
心から感謝している、という気持ち。ただただ、それだけ。
この気持ちが、ぼくを変え続けている。

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>日本の出版社ってどこなんでしょう?

[2009.02.02] [sawa 近況報告]

>2009.01.28 / 03:24 | 投稿者 あみ

岩波ジュニア新書で、
表現する仕事を進路に選ぶ若者のために、
何人かのプロアーティストが参加して執筆する新刊です。
詳細がわかったら、またここで紹介します。

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「笑える芸人、そのさん」

[2009.01.28] [sawa 近況報告]

つい先日、プラハに住む有名な中国人歌手の方に
依頼されて、大きなコンサート企画に出演しました。
そのためのスタジオ・インタビューです。

沢は耳がデカイせいか、テレビ局のイヤフォンが、
いつもうまくはまらず、困ってます。
ちなみにイヤフォンからは、英語が同時通訳で流れてます。

http://www.ct24.cz/kultura/42013-zacina-lunarni-festival-k-privitani-roku-buvola/

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「笑える芸人、そのに」

[2009.01.28] [sawa 近況報告]

今年の放送ですね。
プラハの住む何人かの日本人を特集したもの。
だんだんコアになってますね。
 
http://www.ct24.cz/vysilani/2008/12/27/10119615714-208411058110052-20:05-fokus-ct24/

 
 
サイトへのかきこみ、いつもありがとうございます。
 
>おつかれさまです。お体には十分気をつけて下さい。
>コウスキーまで約2ヶ月。楽しみにしています(^-^)
>2009.01.19 / 23:02 | 投稿者 ていちょさん
 
夕べ、チェスキー・クルムロフで上演して、
そのあと車に揺られて午前2時に帰宅。
今朝は6時おきでプラハ上演でした。
あのね、ぶっとぶよ、アタマ。演目ちがうんだから。
 
>いや〜、同時進行で、やっつけでなくて、沢山進められるってのは、
>すんごい才能だと思いますよ〜!
>2009.01.19 / 17:51 | 投稿者 michakojaさん
 
ありがとぉぉぉあぁぁぁ(涙)。
同時に進行できず、やっつけ満々。
∴才能はない。Q.E.D.(きゃぁぁ、とーまくぅん<知ってる?)

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「笑える芸人、そのいち」

[2009.01.23] [sawa 近況報告]

昨年、放送になったものですね。
http://www.ct24.cz/kultura/3067-evropske-inspirace-v-japonskem-loutkarstvi/

 ※インタビューでチェコ語しゃべってます。

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ミレック

[2009.01.19] [sawa 近況報告]

ミレックが定期的に開いている
人形づくりワークショップは、
チェコで最高だと思う。
http://www.kidpraha.cz/puppet.html

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「コツコツにあこがれて」

[2009.01.19] [sawa 近況報告]

忙しくなってくると、
サイトの更新がなかなかできないよなぁ。
ときどきのぞいてくれる人には、
動きがないから、ヒマなのかぁ、と思われそう。

大学の学期末発表会、
日本の出版社の原稿〆切、
テレビ出演、
ワークショップの芝居づくり、
自分の新作仕込み、
上演四本、

と、いくつものプロジェクトが同時進行。
ギリギリだなぁ、あいかわらず。

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返信

[2009.01.07] [sawa 近況報告]

>「きんどー」さんよりのリクエストです。
>(3番が特に大好きだそうです)

>2008.12.22 / 14:19 | 投稿者 michakoja
>私、森見てないのよねぇ、生で。

うん、まずわぁ、
リクエストしてくれて、ホントにありがとう!
ただね、ちょっとわかんにゃい。
他の演目とのバランスなんですね、問題は。
なーん、つうほど、オオゲサなもんじゃないけどっさ。
森はけっこう長いからなぁ。来年かなぁ。

フランスから戻ったところっす。

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「リクエスト」

[2008.12.22] [sawa 近況報告]

2008.12.18 / 16:15 | 投稿者 michakoja さん
>だって、世界のノリサワの代表作ですもん。
 
世界の、と言えば、ナベアツ、ですね。
マクベスへの圧力、ありがとう!
胸がおしつぶされそうです。ウソです。
 
日本では「マクベス」が代表作って言われることが多いけど、
欧米ではおそらく「森」だと思う。
上演回数も上演した国の数も、
おそらくマクベスの3倍以上ではないだろうか‥
 
どちらも初演は15年ほど前なので、
累積上演数が多いんですね。
だから代表作、という印象を持たれるのでしょう。
もちろん内容は、初演当時とかなりちがっていますが。

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さて、きんぎょちゃんが、KOUSKYのサイトで、
一般の方へ演目の希望を聞いてしまいました。
どうやら、ぼくがたずねるように指示したことになってますが、
まったく記憶にない‥
そもそも、そんなリクエスト、誰も送ってこないだろう、
一通も来なかったら、ものすごくカッコワルイだろうなぁ、
きんぎょちゃん、立てちゃったスレッドをどうするつもりなんだろう、
と心から心配してました。
ところが、何人かの奇特な方々が、
メールや手紙(わざわざプラハまで郵送くださった方も)で、
希望を送ってくれてます。
一月上旬には、プログラムをしぼり込む予定。

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返信12.12

[2008.12.16] [sawa 近況報告]

2008.12.12 / 22:55 | 投稿者 d.harmony さんへ

>2月に円形劇場で上演されますか。それとも、また場所を改めて?
>この10年間、見たいと想いつづけてきました。お願いします。

待望、ホントウにありがとうございます。
全編演じると、それだけで40分近くになってしまい、
体重も1kgほど落ち(まあ、それはそれで都合が良いのですが)、
円形公演ほんらいの「コウスキィ」というコンセプトから、
はずれてしまう危険が、なきにしもあらず。
なので、部分か、ダイジェスト・ヴァージョンになる可能性も
ありますが、とにかくやるつもりではおります。
ま、そんなに大きく期待しないで、前にも書いたとおり、
よく睡眠をとり‥‥(以下略)

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返信

[2008.12.15] [sawa 近況報告]

2008.12.12 / 09:01 | 投稿者 りこ さん

>私のこと覚えていますでしょうか?

「声のでかい」りこちゃんでしょうか?
だったら、ガッツリ覚えてます。
ぜひ、劇場で、バカ先生を笑ってやってください。

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返信

[2008.12.12] [sawa 近況報告]

2008.12.07 / 00:47 | 投稿者 d.harmony さんへ
>見せてください。お願いです。
>人間の生きる真の姿を描くことに、沢さんの真価があるはずです。
おぉ、良いプレッシャだ。
最近は周りがあんまり言ってくれないからな、貴重だぞ。
それにカキコミ全体が綺麗な文章だなぁ。感動した(こういう首相、
ちょっと前にいなかった?)。
さて、皆さまにおかれましては、どうか、観劇の前夜は、
じゅうぶんな睡眠をとり、上演中、いねむりなどしないように、
コンディション調整をして、劇場にお越しください。
おぉ、「胤」って、辞書で引いたら、また感動した(こういう‥以下同文)。
 
2008.12.08 / 16:38 | 投稿者 michakoja さんへ
 
>見たいなぁ…絶対見たいなぁ…改作版「マクベス」…
>沢さんが元気な内に…(^O^)/
 
あぁ、これまたプレッシャだ。
「改作」部分は、沢にとってはかなり大きいが、
お客さまには、たぶん何ら変わって見えないと思う。
すみません。でもね、老けてもできるのよ、このお芝居、ほほほ。

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復旧して接着

[2008.12.10] [sawa 近況報告]

KOUSKYviのサイトを運営してくれている、
きんぎょさんのメールが使えなくなった。
原因はモデムの故障だったらしい。
つながらない間、ダイアルアップしていたとのこと。
復旧したとき、光ファイバーとの速度差にあらためて驚いたらしい。
うらやましい。沢家は旧式のADSLだ。
「復旧」って、元の状態に戻る、という意味だと思うんだけど、
いちど故障した機能を復旧させるためには、部品か、方法か、
とにかく何かを「新しく」取り替える必要があるはず。
ぼくは、そのイメージとこの漢字が、子どものときからしっくり来ない。

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いつも使う接着剤に、「エポキシ樹脂系二液性」という種類がある。
AとBの二つのチューブから、ものすごく臭い液体を同量出し、
よく混ぜる。硬化する時間には1分から、丸1日かかるものまで、
さまざまなタイプがあるが、いったん固まると、とにかく頑丈。
よく混ぜる、と書いたが、1分タイプなんか混ぜ合わせている間に
硬化が始まるので、こちらも必死だ。納豆を高速でかきまぜている
オヤジを想像してもらえれば良い。
よく使う5分硬化タイプが、生理的にもほど良い速度で、
東急ハンズで特大チューブを購入して、プラハでも使っている。
よく混ぜないで接着するとどうなるか?
いつまで経っても硬化し始めないので、手を抜いたことを後悔する。
それでも二日ほど固定し、放置すると固まってくれる。
この接着剤は、建築にも使われるスグレモノだが、
乾燥や、気温では固着速度がそれほど変わらない。
二液の化学反応によって、みずから発熱し、固まる。

さわ

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"Portugalie"

[2008.12.07] [sawa 近況報告]

ちなみに写真と本文は関係なし。
沢の場合、多いパターンなので、許して。

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さて、この秋の話。
ブルノのJAMU で働いていたとき、ダンスや芝居を毎晩のように見た。
その中のひとつで、大学の新入生を中心としたスタッフ・キャストの編成に、
一人だけ渋いプロを配置した作品で、「ポルチュガーリエ」という舞台があった。

これが凄いのなんのって、凄かったよ。
演劇的リアリティのある演劇。
オリジナルの脚本はハンガリー人によるもの、と聞いた。
旧東欧の田舎町で、父親といっしょに居酒屋を切り盛りする若い娘が主人公で、
彼女を取り巻く村の人々や、街からやってきて、彼女と恋に落ちる若者など、
「田舎町の、ありがちなできごと」を軸にストーリーは展開してゆく。
また、他の人間にはわからないが、この娘には、ときおりクラシックな軍服に
身を包んだ謎の衛兵たちが、店にたむろしているのが見える。

この芝居、沢にとってどこがすばらしかったか、と言えば、とても大学生とは
思えない役者たちの演技力、そして、まったくハッピィエンドではない、
やりきれないくらいブッチギレのラスト。
けっきょく街の若者は去ってゆき、恋は実らない。これ自体は、よくあるひと夏の
思ひ出、やっぱ、結ばれないのね、という話なのだが、男女ふたりの体当たりの
演技がすごくて、えぇ、ホントにだめなのぉ、別離れるのぉ!?と泣きそうになった。
そして、一方で、彼女にずっと思いを寄せていた村の男は、狂って殺人を犯してしまう。
ある者は消え、ある者は残る。「村」という共同体が、あたたかく人々を包み込む、
などという幻想をきっぱりと拒絶して、終盤、ふたたび幻の衛兵たちに取り囲まれた
娘は、居酒屋のキッチンにある布きんを、力いっぱい流しに叩きつけて、厨房に去る。
これがラストシーンだ。

何がこんなに自分の胸を打つのか。
それは、たぶん、そこに現実があるから。
世の中に溢れている、安易で、お決まりの「希望に満ちた」エンディングが、
嘘くさくて、もうウンザリしているから。めぐまれない主人公が、挫折を乗りこえ、
恋人か友人に支えられながら、時間一杯のラストで拍手喝采を浴びる、
というワンパターンが、自分の実人生とあまりにもちがうことに、
とっくに気づいているから。
「芝居の中でぐらい、暖かくて、希望に満ちた世界を体験したい」なんて、
ほんとうは誰も思っていないから。
「希望」があるとしたら、布きんを、力いっぱい流しに叩きつけて、嗚咽しながら、
でも、未来を祈る、明日の献立を考える、そこからしか始まらない。

甘くて暖かい芝居や映画も良い。年に数本なら最高だ。
しかし、そのコピーが、しかもまがい物のコピーがこう多くては、食傷する。

生きていて、働いていて、自分がこんなにもツライのは、きっとあいつが悪い、
まわりが悪い、社会が悪い、運が悪い。
いや、本当は自分が悪い、自分の弱さが悪い、ということぐらいは、
誰でもとっくに知っている。
しかし、自分の「生」を投げ捨てて、死を選ぶ、などということもできない。
とすれば、小さな、情けないくらい小さな工夫を、毎日重ねて、生きてゆくしか
ないではないか。そこには拍手喝采などない。親身になってくれる友人だって、
いつもいるわけではない。映画のエピローグのように、翌日から急に仕事が
うまく回り出す、なんてバカな展開もあるわけない。それが現実、その「鏡」を
見据えることが、今、芝居に求められているリアリティではないだろうか。

ポルチュガーリエは希望を描かない芝居だった。
おそらく、創り手が、安易な希望は観客を失望させるだけだと、わかっているから。
でも、強い祈りがあった。明日から、なんとか、より良く生きたい、という強い願いが。
その先にきっと希望がある。

さわ

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「マクベス」

[2008.11.30] [sawa 近況報告]

オロモウツ(チェコの地方都市)で、ずいぶんと久しぶりに。
本番前、スタッフとのリハーサルで、ふいに思いついて、
17年前の初演以来、はじめての、そしてたぶん最大の
改作(演出上の)をしてみた。それがとても心地良くて、
自分で驚いた。
数ヶ月以内に、もういちど大きな改作をするつもり。
何のために?

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みなさんの秋はどんなふう?

[2008.11.21] [sawa 近況報告]

先月、ブルノにある芸術大学で講座を持ちました。
学生の多くは聾唖者。
彼らの動きのセンス、人形操作へのひたむきさ、
光やリズムに対する独特のシャープさに驚きました。
そしてかなりのコメディアンぞろい。
最後の発表会でこんな短編をくり出していました‥
森ですばらしい演奏をしていた音楽家を、
腹をすかせたライオンが食べてしまいます。
音楽に合わせて楽しく踊っていた他の動物たちは、
怒りだし、彼につめ寄ります。
ライオンを演じている役者は自分の耳を指さしながら、
あ、オレ耳が聞こえないから、ついうっかりね、と。

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滞在中、教授陣と彼らのあいだに見えた強い絆が印象的でした。

さわ

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みなさん、お元気ですか?

[2008.11.17] [sawa 近況報告]

大統領選挙の翌日に現地入り、というエキサイティング・ツアーでした。
こどもたちとのワークショップ、夜の一般公演。
いずれもシカゴ大学の誠実なスタッフに支えられました。
満員のお客さまのスタンディング・オヴェイションは一生、忘れません。
ありがとう‥

さわ

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「ツアー」

[2008.10.23] [sawa 近況報告]

ここしばらくチェコでの上演が続いている。
プラハ、チェスキィ・クルムロフ、そのほかの街々。
明後日からブルノの大学で授業。
その後、シカゴへ飛ぶ。
「世界いろんなところで上演したで賞」なら、
二位か三位ぐらいは取れると思うんだけど‥

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返信 ボミコさん あみさん

[2008.10.02] [sawa 近況報告]

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008.09.27 / 07:06 | 投稿者 ボミコさん

>26/9の公演で初めて沢さんのパフォーマンスを体感しました。
 
EISP(プラハの英国系インターナショナルスクール)公演ですね。
ありがとうございまっす。よく上演日時を見つけて、来てくださいました。
すごかったですねぇ、UKガキンチョ・パワー満杯。
 
ボミコさん、もしもかまわなければ、以下に問い合わせ先がありますので、
そこにメルアドをお知らせください。簡単に、ボミコさま:〇〇@〇〇〇、
でけっこうですので。
http://norisawa.angry.jp/jp/cat10/
次にプラハで公演があるときに、お知らせできるよう、努力いたします
(すんません、よく案内を出し忘れて、上演後に、「なんだよぉ、気づいたら
また終わってんじゃん」と言われます)。反省します。
 
 
2008.09.29 / 08:29 | 投稿者 あみさん
 
>もしかしてエプロン姿のこのお方は....??
 
あみちゃん、おかえりなさい。
はい、これは給食のおじさんです。
ほほほ、めしあがれぇ。
 
話は変わるが‥
うちのカミさんは、物が滑ってつかみづらいときなど、
「ああ、これ、つるりんつるりんとして、つかみづらい」と表現する。
「つるつる」とか「するり」なら理解できるが、
「つるりんつるりん」は明らかに文字数も多いし、あわてているときに言いづらい
だろうと思うのだが。
後に、彼女の母上が同じ単語を使っているのを聞いて、なるほどと納得した。
当然、うちのムスメも石鹸をにぎりながら、同じことを言う。
ぼく自身、何百回も聞いているはずなのだが、今でも思わず笑ってしまう。
そしてカミさんとムスメがぼくの頭を見て「ふふふ、あ、いやそっちじゃなくて」
と言うとムカツク。
 

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返信 投稿者 島田順子さん、

[2008.09.30] [sawa 近況報告]

2008.09.19 / 14:54 | 投稿者 島田順子さん、

本当に本当にありがとうございます。
こんなに素晴らしい感想をいただいて、
何かイカレタ、あ、イカシタ返信をしたいのですが‥
ははは、こりゃやめといたほうが良いな。

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夏の日本から戻って、
つきあいの長い劇団ドラックの設立50周年パーティとか、
プラハでのテント上演とか、イヴェントが続いた。
このあともインターナショナルスクールでの上演、
チェコの地方都市での上演など。
10月後半からは三つの大学で講義や上演が予定されている。
ふたつはチェコ、もうひとつは米国。

一日に、多いときには200通以上のスパム、DMメールが来る。

サーヴァの段階でテキストまで読めるという、無料ソフトを教えてもらったので、
リストの送り主と件名を見て、ダウンロードする前に選別している。
中には「40代、身も心も満たされたい」とか、
「下の毛がなくても大丈夫ですか?」とか、けっこう惹かれる(?)タイトル
もあるが、内容に触れず、すべてデリート。
で、沢宛ての仕事関係のメールについては、件名の欄に、
送信者の名前、内容等をごく簡単に書いてもらえるととても助かる。
たとえば、ぼくが誰かに送るときには、「プラハの沢、夏の来日」みたいに。
「忙しいところ、ゴメンネ」とか「お久しぶり!」といった件名のものは、
中を読まずに削除。
さて問題は、この作業のときに実際には必要なメールを、
誤って消してしまうことがある、という点。
皆さん心当たりはないだろうか。
さらにこういった判断と削除を、サーヴィスと称してプロヴァイダ(あるいは
メールソフト)が勝手にやっている場合、しかもそう設定されていることを
利用者が自覚していない、という場合があるような気がする。
「いやぁ、沢くんからのメール、まだ届かないんだよねぇ」
と言われても‥まずはそちらの設定は大丈夫ですか?と聞きたい。
蕎麦屋じゃないんだから。
「あのぉ、メール届きましたぁ?」って国際電話するの、バカみたいだよね。

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返信

[2008.09.19] [sawa 近況報告]

2008.09.17 / 23:47 | 投稿者 はにゃかわさん

>この方も親、子、孫3代でフェスティバルを
>はじめの頃から楽しんでいるとのこと。
>飯田ってすごい。。。。。。

うんうん、良いよね。
もしも来年もフェスタに呼んでもらえたら、
ぜひやりたいことがあるんだぁ。
3代で楽しんでもらう、っていうか、参加してもらう、っていう
感じなんだけど。


2008.09.09 / 07:53 | 投稿者 あざらしさん

>話は変わりますが、プラハの街には信号がないのですか?
>ドイツにいる友人がプラハを訪れた時、気になったようです。

いやいや、山ほどあるぜ。
青が3秒しか持続しない変なのも多いけど。
横断歩道をわたってる途中でパニックになる。

>”あざらし”とは何者か?とお思いでしょう。
>”ズック”といえばおわかりですか?(笑)

おおおおおおお!
泣くほど嬉しい。
あのね、ずっと考えてたんだよ、きみのこと。
いや、変な意味じゃなくて。


2008.09.01 / 17:42 | 投稿者 michakojaさん

>「マクベス見たい〜」って気持ちになります。

ははは、北海道プロデューサのコンカリ高橋さんも、
しきりにやらせたいみたいですよ。

>「norisawa1号(北海道産)」とかどうでしょう?
>で、隣に、「kurosawa1号(日本産)」とか並べておくとか(^^)
>勿論クロフタ先生のワンポイント解説付きで。

駄洒落のスゴサというのは、
言ってる方と聞いてるほうのストレスが反比例する、
そのポンプパワーですね。
沢もよく連続で吐き出して、周囲にドンビキされます。

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「リクエスト」

[2008.09.16] [sawa 近況報告]

2008.08.06 / 17:34 | 投稿者 ていちょ さん
>まだ先ですが、コウスキー楽しみにしてます(^-^)

今まで見た小作品の中で、
来年やってほしいものはある?

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返信〜

[2008.09.01] [sawa 近況報告]

2008.07.27 / 22:19 | 投稿者 あみさん

>わはは、この写真素敵。

かぶりもの変タイおじさんのことでしょうか?
それとも貝がらアホムスメのことでしょうか?


2008.07.31 / 14:52 | 投稿者 michakojaさん

>レッドデータブックに載せたいくらい、面白いし、稀有だし(笑)

レッド何とか、ってなんだ?
ははあ、「絶滅の恐れがある野生生物」か、なるほど。‥え?

>その場合、標題はなんてつける?

そりゃ当然、「ゴミ箱」でしょう(トホホ)。


2008.08.09 / 09:10 | 投稿者 びまこさん

>写真に写っている、最前列の右から2番目の背中が私です☆

あ、わかった。いつもありがとうございます!


7月中旬から続いたツアー(チェコ、英国、長野、広島、富良野、
苫小牧、札幌、上砂川)がようやく終わり、プラハに、ただいま。

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チェコの山で一週間

[2008.07.29] [sawa 近況報告]

チェコの山で一週間、こどもたちと巨大パペットを作っていた。
「夏の力」というコトバ。
カメラを持っていかなかったので、
写真は後日、主催者から送られてきたところでアップします。

先日、東京の国際交流基金でインタヴュに応えた記事が以下に。
こんなバカ男の話につきあってくださった、
但馬さん、塚田さん、坪池さんはじめ、スタッフの方々に深謝。
読んでみて、あらためて思ったのですが、
けっこう、おもしろい人生を送ってますね、きみ。

Performing Arts Network Japan
http://performingarts.jp/indexj.html

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>沢さん、かっきぃ〜♪かったです。

[2008.07.19] [sawa 近況報告]

2008.07.18 / 14:48 | 投稿者 島田順子さん
>沢さん、かっきぃ〜♪かったです。

3の倍数と3がつく日にほめられるとアホになります。

けさ、「おかあさんといっしょ」を見ていたら、
「はい、次はアイアイ、おさるさんだよぉ!」
とお兄さんが言ってイントロが始まったところで、
「ああ、さっきやったばっかりなのにぃ」と、子どもが反応していた。
‥きみ、リハやってくれただけ、ありがたいと思いなさい。
本番とリハの関係。
うちの8歳になるムスメも、ときおり面白いしぐさや、
笑えるネタを披露してくれるのだが、もういちどリクエストしてやってもらうと、
どこかに不自然な誇張が入って、前ほど良くない。
これは子どもに限らず大人の仕事でも、ときおり見られる現象ですよね。
いたずら描きのときはシャープだった絵が、
清書するとなんだか凡庸になってしまう、みたいな。
ただ、プロになるとこういった失敗は減る。
リハやデザインの下書きの中で、
その動き、その絵柄がなぜ良く見えるのか、という理由を考えて、
本番ではそのエッセンスだけを使う、という技術を自然に覚えてゆくようだ。

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「ブラチスラヴァ」

[2008.07.18] [sawa 近況報告]

ロシアのあとはスロヴァキアのブラチスラヴァで公演。
屋外での2ステージが予定されていたが、
一回目のあと、雨が降ってきたので二回目は屋内の小劇場で。
繰り返しのようで申し訳ないのだが、来てくださるお客さまには、
ほんとうにいつも心から感謝。満員でした。
マネージャがスポーツカーを貸してくれて、
プラハ-ブラチスラヴァ往復660kmを日帰り出張‥激しかった‥

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>入院中で翌日手術です・・・

[2008.07.12] [sawa 近況報告]

2008.07.12 / 07:45 | 投稿者 ていちょさん
>入院中で翌日手術です・・・

内容はわからないけれど、
手術が無事成功しますように、お祈りしております。

>来年の円形劇場を楽しみにしてます(*^-^*)

ありがとう。
2009年2月27日(夜)、28日(昼+夜)、3月1日(昼)上演予定です。
ワークショップは3月7日、8日。

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マスタークラスの受講生

[2008.07.12] [sawa 近況報告]

今春、オーストラリア、パースで開かれたUNIMA(国際人形劇連盟)。
そこで担当したマスタークラスの受講生たちは、
今でもそのときのメソッドで人形を作りつづけ、お互いに連絡を取り合っている。
 
http://www.flickr.com/photos/spiritsdancing/sets/72157604595584698/
 
http://puppetsinmelbourne.com.au/index.php/blog/2008/07/06/my-bunraku-puppet-finished

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>上から6つ目の画像の建物は、何ですか?

[2008.07.12] [sawa 近況報告]

2008.07.11 / 17:00 | 投稿者 島田順子 さん
>上から6つ目の画像の建物は、何ですか?

面白いよね。
地上階には銀行や薬局が入ってたけど、
階上はふつうの住宅のようでした。
日本人のアシスタントSくんはご不満なようで、
「住むと方角がわからなくなる」と言ってました。
ちなみに一枚目の写真はワークショップをおこなった大学、
二枚目は上演した劇場です。

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ハンガリー、サーロスパターク

[2008.07.10] [sawa 近況報告]

ハンガリー、サーロスパタークのフェスでワークショップと上演。
暑かった。
ところで良い学生というのは国を問わず、ちょっと似たような雰囲気を持っている。
与えられた課題に向かって、前向きで、謙虚だ。
この「姿勢」は、ときに才能よりも重要な役目を果たす。
集まったメンバは、この国で、舞台芸術の未来にとって、欠くことのできない若者たちだった。

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「移動、再開」

[2008.06.26] [sawa 近況報告]

ティリオレ、ピネロロ、ゴヴォーネ、ピネロロと、
毎日移動、仕込み、上演の旅が後半つづいた。
沢もパット&マットもけっこう疲れたころ、
いつものように唐突にツアーが終わる。
レポートも唐突に終わる。

あさってからハンガリー、ロシアへのツアー開始。
今日、プラハのマネージャが電話してきて、
ロシアのフェスは、サミット(会議)をシベリアのタイガで
おこなうので暖かい衣服を、という連絡があったそうだ。
うー、意味不明だし、ちょっと恐いぞ。

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「暑い、受賞、部屋」

[2008.06.25] [sawa 近況報告]

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2008.06.23 / 16:38 | 投稿者 micahkoja さん
>観たい!観たいいいいい!観たいよぉぉぉぉぉ!

ありがとうございますありがとうございますありがとうございますぅぅぅぅ。
というわけで奇特なスポンサ募集中。

昨日、午前中、
ロシアのヴィザを取得するために炎天下に並んだ並んだ赤白黄色。
今、プラハは連日30度を越す酷暑。
焼け死ぬかと思った、思っただけで死なないけど。

午後は、札幌から来てくれたテレビマンの取材で、
一日街を歩き回った。沢のドキュメント。
カメラを担いだ彼は、顔も目も真っ赤で、汗がナイアガラ。
7月放送とのこと。画面に湯気が映ると思う。

さて、ポーランド公演であった嬉しいことのふたつめ。
最優秀演技賞を受賞したこと。
以前このフェスで、オストラヴァのオオカミ話が、
最優秀美術賞を受賞している。今回は自分のひとりしばいで。


みっつめ。
来年、そのカトヴィツェ人形劇場での新作演出を依頼されたこと。
呼んでくださる劇場、フェスがある。感謝して出向き上演する、
地球上のどこにあっても。それが次の仕事につながる。
どんな仕事でも営業の基本は同じではないだろうか。

ツアー中は、基本的にホテルのシングルルーム宿泊をお願いする。
衣装の洗濯や人形のメンテナンスがあるので、
相部屋や、一般のご家庭では迷惑をかけてしまう。
しかし今回、イタリアのピネロロで、山の上の大きなお屋敷に泊まることになった。
主催者の都合だと思う。何の説明もなかったが。
このお宅、三階がアトリエになっていて、どうぞ自由に使ってください、
と言われた。洗面所やトイレも複数ある。
お父さんが医師、お母さんがアーティスト、娘さんが舞台芸術を専攻する大学生。
肝っ玉母さんは、ぼくらの顔を見るたびに、
「なんか食べなさい、ほら、パスタ作るから」「ほら、おいしいチーズ買ったから」
「ほら、飲めカフェ」と、とにかく超ど級にうまい手作りイタ飯をくりだす。
うれしかった。うまかった。体重維持がたいへんだった。
**

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>破壊的なんでしょうか?

[2008.06.24] [sawa 近況報告]

2008.06.22 / 23:44 | 投稿者 あみさん
>破壊的なんでしょうか?

そうです。
運転席と助手席で一日に一度、かならず喧嘩します。
二日にいちど大喧嘩します。
しばしばハンドルから両手をはなします。
そして三日目に、やあ、オレが悪かったよ、いや、俺も言いすぎた、
と仲直りします。向かい合って(前方を見ないで)。
ぼくはあぶないと思います。

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2008.06.23 / 10:04 | 投稿者 Megy さん
>よろしければ、その時のお話を聞かせていただけませんでしょうか?

書き込み、メールをありがとう。
残念ですが、今回、フラデツのフェスには行きません。
今週からハンガリーとロシアへのツアーが始まるのです。
ドラックの作品は三度ほど日本に招請されています。
そういえば、パヴェルは、全部に参加してるんじゃないか?
すごいな。彼に聞くと早いかも。温泉とか好きだし。
ぼくの役目はプロデュースだったので、仕事量は膨大でした。
何の目的で聞きたいのかによって、話す内容が変わります。
ああ、おどしているわけではなく、ものすごくたくさんのことがあるんだよ、
招請ツアーって。いつかプラハでお話できたら、楽なんだけど‥

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国境、というもの

[2008.06.23] [sawa 近況報告]

オストラヴァ人形劇場が、
札幌公演の簡単なレポートをアップしています。
http://www.dlo-ostrava.cz/novinky.php

ちなみにそのすぐ下に掲載されている報告は、
彼らの新作(このブログでは2008年2月16日に報告)が、
プラハのフェスティヴァルに招請された、というニュース。
申し訳ないっす、ぜんぶチェコ語。

ええと、時間が前後するけれど、
ポーランド公演ではとてもうれしいことが三つあった。

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ひとつめ。
チェコから車でポーランド入りするときに、
パスポートコントロールがなかった。
係官もいなかった。警察署もなかった。
つまり、EUとシェンゲン協定によって、
ヨーロッパ内から(ある意味で)国境が消えたということ。
沢がはじめてプラハに来た17年前には、
こんなことが可能になるとは夢にも思わなかった。
「ここからポーランドでぇす」という内容の、
たいして大きくない看板が立っているだけだ。
そこを通過したとき、思わず叫びながらバンザイをした。
運転していたマネージャが「オマイ、あほかい?」という目で見たが、
自分の感動を伝える言葉がなかった。

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ポーランドの人形劇場に着いてから、長いつきあいの芸術監督と
「すごい時代になったねぇ」と話した。
となりで聞いていた若いスタッフたちが、また、
何を言ってるんだ、この爺さんとおっさんは、という目でぼくらを
見ていた。やっぱり若い者どもにはわからんかのぉ。
国境、パスポート、ヴィザ。人間が考え出したこれらのシステムで、
どれだけ多くの人々が苦しんできたか。
この苦労については、日本にずっと住んでいる方にはおそらく
わからないだろうし、観光で外国を訪れる程度では、
本当のところは理解できないと思う。
「おまえが好きで行ったり来たりしながら、勝手にしている苦労じゃないか」
と言われれば、はい、そのとおり。
でも沢は、そういった苦労を背負うチャンスを与えられた、と考えてきた。
誰でもが自国から出て、学んだり、働いたりできるわけではないからだ。
ある意味、外に出ることを許された、そういうチャンスを与えられた
者たちだけが知っている苦労だ。
そして21世紀になってその大きな石が取り除かれた。
ベルリンの壁の崩壊、ビロード革命成立と同じぐらいの意味がある
のではないかと思う。

誤解がないように言っておきたいのは、
自国で働くことと、外国で働くことに優劣はない、ということ。
ただ、仕事によって、またその人間にとって、最適の場所、というものが
あることは確かだ。
プラハで受けない芝居をつくったら、"norisawa"は死ぬだろう。

ふたつめは、次回に。

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ピネロロ(トリノ近郊)

[2008.06.21] [sawa 近況報告]

次の上演地、ピネロロ(トリノ近郊)では、
人形劇場と研究所を建設中。
その現場で、フェスティヴァル参加者が集って何度か食事をした。

日本でもおいしいイタリア料理は食べられるだろうが、
現地で劇場スタッフがどっさり作る、
まかないのパスタやサラダにはかなわないはずだ。
沢は何年か前にはじめて経験したとき、目が覚めた思いだった。
自分がこれまで食べていたイタ飯は何だったんだろう、と。
とにかくイタリアはツアー中、信じられないぐらいウマイ食事に出会う。

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今年のイタリア・ツアー

[2008.06.20] [sawa 近況報告]

今年のイタリア・ツアー、最初の上演地はウルニャーノ。ベルガモ近郊。
「桜の園」と小品集。翌日にポハートキィ。
ふたりのアシスタントは「パットとマット」のようにクレイジーだった
(パックンマックンでも、パペットマペットでもない)。
しかし、はたから見たら、沢もじゅうぶんおかしいだろう。狂人トリオ。

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プラハに戻りました。

[2008.06.19] [sawa 近況報告]

2週間のポーランド、イタリア・ツアーからプラハに戻りました。
 
8月の札幌公演の主催劇場が、告知をアップしてくれました。
http://blog.livedoor.jp/concarino_theater/archives/2008-08.html#20080822
 
 
2008.06.16 / 16:21 | 投稿者 michakoja さんへ
>海外の色々なお話を伺うと、本当に、日本って芸術家が食べていくのが難しい国ですよね。
 
他のジャンルについてはわかりませんが、
人形芝居に関してはまちがいなくそうだと思います。
たとえば、チェコにはマンガ、コミックのみで編集されている
雑誌は存在しません(あったとしてもかなりマイナ)。
そのかわり若者は小劇場やコンサートによく足を運びます。
その国や民族によって、発達した文化がちがう、というのが実感です。
チェコのこどもたちが、音楽やバレエ、演劇などをひじょうに専門的に、
しかも安価に学んでいるのを見ると、その理由の一端がわかります。
 
2008.06.13 / 00:51 | 投稿者 mamo さんへ
>パラパラ漫画みたいで面白いな〜
 
やってみた。笑える。
 
2008.06.12 / 13:32 | 投稿者 michakoja さんへ
>封印された「マクベス」もそうですが、
 
いや、封印してません(笑)。
ご注文があれば、どの国のどの劇場ででも演ります。
 
イタリア・ツアー、スタートは雨、でした。

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2008.06.03の返信

[2008.06.06] [sawa 近況報告]

2008.06.03 / 20:05 | 投稿者 hia さん
>世界の国で、日本人アーティストが活躍されていることは
>本当にうれしいことで励みになります。

活躍、ではないのですが、ま、這いずり回ってますな。
一昨日までポーランド、今日からイタリアツアー。

先日のディナーショー、写真がアップされたようです。
http://tomslot.info/priv/japanese_gala/


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ディナーショー

[2008.06.03] [sawa 近況報告]

昨夜はプラハのアジアンレストランでディナーショーに出演。
ずっと以前に、VIP対象のパーティで少しばかり痛い目にあっているので、ちょっと緊張した。
が、よく理解してくれたレストラン側が、料理のコースを大きく区切って、
食間での上演にしてくれたこと、イスも並べ替え、芝居を見やすい体制を作ってくれたことで、
とても演じやすかった。
酔っているお客さま、私語を続けるお客さまなど、ディナーショーはなかなか手ごわい現場だ。
だが、勉強になる。学んだことを生かして、演じ方もきたえられ、また、そういった場でも
お客さまを引き込める、タフな新作へとつながって行ければ、と思い引き受けている。

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0528返信

[2008.05.28] [sawa 近況報告]

2008.05.23 / 22:21 | 投稿者 某記者 さん
>授業中、割りばしとクリップで操り人形を作ったことを思い出しました。

ぼくも、記憶がはっきり残っている最初の人形は、
糸車と割りばしで作った棒遣い人形でした。3歳ぐらいかなぁ‥

>次回公演も楽しみにしています。

次の札幌公演は8月22日、琴似です。ぜひ!

今回の北海道ツアーでは、お客さまから本当に大切な何かを
いただきました。
また、動物園、教育文化会館、JCのメンバーとのコラボレイション
も重要な経験でした。
そして次につながる仕事をしたい、と思っています。

0066.jpg

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返信0526

[2008.05.26] [sawa 近況報告]

2008.05.20 / 15:00 | 投稿者 michakoja さん
>以上、褒め殺し9連発あんど、おまけ、でした(^^)

ありがとうごじゃい。
さっくり、絶命しました。

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返信0516

[2008.05.16] [sawa 近況報告]

2008.05.13 / 15:02 | 投稿者 michakoja さん

>チェコの教育システムの話などは、興味深く、もう少し詳しいお話を伺いたいと思いました。

ヨーロッパのいろんな国で、ああ、こりゃいいなぁ、
というシステムを見てきました。
スペインでは演劇、という教科が小学校の時間割にあって、
ぼくの上演はその一環、劇場のプロデューサは先生でした。

theatre entrance, sapporo.JPG

>「でしょ〜!それでは、8月の公演チケットはマストバイで!」

よっしゃぁ、よろしくお願いしまぁす!


2008.05.13 / 10:37 | 投稿者 ももまま さん

>アンビシャス、放送日が私の誕生日です。忘れなくていいわ。

おめでとう!いよいよハタチね?


2008.05.11 / 17:20 | 投稿者 ma i さん

>20年振りですが先生全く変わらないですね。

‥(涙)。


2008.05.07 / 18:17 | 投稿者 michakoja さん

>あ、拍手次第…みたいな感じ…ですよねぇ。初沢舞台の方を
>お連れするので色々見れるとな〜(^^)v

と書いてあったので、ちょっとだけがんばりましたぁ。
いかがでしたでしょうか?

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ゴールデンウィーク後半

[2008.05.08] [sawa 近況報告]

**
2008.05.01 / 12:18 | 投稿者 かつての女子大生 さん
>沢さんの人形劇見るのは、25年ぶり?!

ええええっ!
あなたはだ、だれですかぁ?

2008.04.28 / 20:47 | 投稿者 yawaka さん
>その日行けたらぜひ伺います。

よかったら、ぜひ!
いろんな意味で今の沢がいますぜ。
ま、見てもタダのうっとうしいオヤジだ、という場合もあるが。

2008.04.25 / 13:35 | 投稿者 michakoja さん
>で、教文のステージは、総勢何名ご出演?

チェコから役者が4名、テクが2名、です。
沢も1、2本小作品を演ります。
札幌のぼくのスタッフがバックアップで4、5名付くはず。
教文劇場スタッフももちろん。
オモテ方も入れると、すでに20名以上が動き始めています。

2008.04.28 / 21:37 | 投稿者 kyo さん
>動物園お疲れさまでした。

ありがとうございます!kyoさん、いらしてくださったんですか?
う、う‥(涙)
沢は今日から数日間、東京です。
**

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Dアンビシャス

[2008.05.04] [sawa 近況報告]

**
2008.04.17 / 19:07 | 投稿者 michakoja さん
>Dアンビシャス!見る見る、正座して見させていただきます!

動物園公演では失礼いたしました。
ご来場を知っていれば、あなたの細身の体ひとつぐらい、
どこかにぎゅうぎゅうづめにしてさしあげたのに、
たとえばイチ袖のウラとか、舞台の上とか‥

D!のディレクタ、I氏は「しつこい」ことで有名、と言われています。
ものづくりに携わる者にとって、これはかなりのほめ言葉。
先日、ぼくが最後に担任した女子高のクラス会(17年ぶり!)
があったのですが、I氏はそこにもちゃんとカメラ持参であらわれ、
元女子高生、今は綺麗なマダムズと、盛り上がってました。


**
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08.05.kyobun03.JPG

さて、次は5月9日、10日の教育文化会館です。

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札幌市教育文化会館情報誌「楽」

[2008.05.02] [sawa 近況報告]

札幌市教育文化会館ニュースに
情報誌「楽」のインタビュー記事が掲載されました。

vol08img.jpg

http://www.kyobun.org/

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お返事

[2008.04.25] [sawa 近況報告]

2008.04.08 / 22:03 | 投稿者 のぞみ さん
>何か強烈なものが自分の中に覚醒した感じです。

おおお!覚醒!
ぼくのワークショップを受講したことのある人で、
今も悩みながらがんばっている「創り手」のために、
何か新しいことを始めようかな、と思っています。
自分の中では完成したプランがあるのですが、
それを現実に出力するためには、他人の力も必要で、
多少、変形することになるのかな、それぐらいなら
やめようかな、と考え続けているところ。

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北海道ローカルで、6月15日(日)

[2008.04.15] [sawa 近況報告]

2008.04.05 / 01:19 | 投稿者 kyoさん
>楽しみにしてます

AU 08.04.02-05 UNIMA 052.jpg

2月から訪れた街。
札幌、東京、松本、千葉、与論島、プラハ(これは帰宅か)、
デヴォン(英国)、パース(オーストラリア)。
来週は大学で授業、再来週からいよいよ札幌、円山動物園プロジェクトです。
あと、告知。
STV「D!アンビシャス 〜熱きどさんこ魂〜」
北海道ローカルで、6月15日(日)午前10:55からの30分番組です。

AU 08.04.02-05 UNIMA 006.jpg

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英国ワークショップ

[2008.04.07] [sawa 近況報告]

Before coming to Perth, AU,
I had the workshop in Devon, UK.
Unforgettable participants..

オーストラリアに来る前は、英国でワークショップ。
本当に優秀な参加者でした。

nori3.jpg

Nori1.jpg

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以下は私見であり、たぶん極論だ。

[2008.04.07] [sawa 近況報告]


今日、川辺を歩きながら思ったこと。

身の回りにある、まるでゴミのような素材で、
かなりいいかげんに作った人形、というかヒトガタを、
何となくはずんでいるように動かしてみる。
それでも見ている人間はそこに生命感を感じる。
生きて、踊っているように、歩いているように見える、というか、
見えてしまうように人間の脳はできている。
これは目が(正しくは脳が)動体を感知して、そのさまざまな違いを、
分析、記憶してきた幼少からのひじょうに高い認識能力のためだ。
例えばヒトが歩いている動き、犬が走っている動き、
そしてこれが鳥が飛んでいる動き、といったぐあいに分類されている。
はっきりいって「雑な」人形の動きでも、脳はそのエレメントをつなぎ、
修正し、分類、認識しているわけだ。
かなりハイレヴェルな抽象化作業と言える。
実際に生命を持っていないオブジェクトが動くのを見て、
人間がなぜか楽しく、ときに不気味に感じてしまうのは、
この抽象化能力を最大限に発揮できる対象であることから起こる
快感に基づくと考えられる。

この「動くモノ」に対する分類データのストックは、
当然、人間が年齢を重ねるほど増え、認識をサポートし、
分類を容易にしてゆく。
「あ、これはあのときに見たあの種類の動きの亜種パターンだ」
と脳が判断するわけだ。
おそらくこの能力は、天敵の動きを瞬時に感知し、逃げる、
というもっとも重要な生命維持活動に起因しているはずだ。
したがって、これが子どもの場合、
蓄積するべきデータを、日々まさに集めている最中なわけで、
人形やモノの動きに対して、ひじょうに興味を示し、喚声を上げることになる。
人形劇という分野が、多くの国で「こどものための文化」と考えられてしまうのは、
このことと関係がある。
わかりやすく言うと、おおざっぱな人形劇でも、こどもは喜んでしまう、
あるいは喜んでいるように見えるはずなのだ。
上演中、子どもの脳は、新種の動きを見て驚き、
自分がすでに知っている動きを再認識し、フィードバックし、
蓄積の快感を得る、という交換の繰り返しで加熱しているはず。
脳が生き残るために必要なデータを必死に集めているのだから。

では、子どもたちがぬいぐるみやお人形に、強い関心を示すのも、
この能力と関係があるのだろうか?あるいは別の脳活動なのか?

また、大人が人形劇に強い関心を示さないのは、
動体データの収集が完了しているからなのか、他の理由があるのか?
**
AU 08.04.02-05 UNIMA 053.jpg

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コメントありがとう

[2008.04.06] [sawa 近況報告]

2008.03.23 / 16:53 | 投稿者 松尾さん

>オオカミ協会の会員でもあります。

おおっ!
そのような協会があるんだ、と一瞬おどろきましたが、
世界的に見てもオオカミなら人形劇よりはずっとメジャですね。
驚くにはあたらないな、とすぐに考えを改めました。

>北海道だけでなく、ぜひ東京でも同じものを上演していただけませんでしょうか?

うーむ、お見せしたいのはやまやまなので、
そうだ、松尾さんが呼んでいただけませんか?

DSCF1500.JPG

基本的にぼくらアーティスト側は上演地や上演時期を選ぶ、
ということがほとんどありません。少なくとも沢はまったくありません。
各国の劇場、フェスティヴァル、イヴェントのプロデューサ
(今回であれば札幌の動物園)が、時期や場所をぼくらに打診して、
スケジュールが空いていれば、そこに行って仕事(上演やワークショップ)
をして、家に帰る、ということを一年中繰り返しているわけです。
ですので、芝居を見てくださったお客さまから「私の街に来て上演してください」とか、
ワークショップを受講した学生から「私の大学に来て授業してください」といった
とてもうれしいリクエストをよく受けるのですが、
「あなたがプロデュースしてください」あるいは「プロデューサを探してください」
という返事しかできないのです。

この作品は、役者の演技レヴェルがひじょうに高く、
とても楽しい舞台なので、ぜひ多くの日本のお客さまに見てほしい、
東京で上演できたら良いなぁ、とはいつも思っているのですが。

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展覧会

[2008.03.24] [sawa 近況報告]

2008.03.21 / 13:07 | 投稿者 santa さん
>あ〜!!!「マルコヴィッチの穴」!
あ〜!!!たりぃぃ。

2008.03.21 / 00:08 | 投稿者 kyo さん
>与論献奉…尊尊我無
「尊尊我無」は、とおとぅがなし、って発音するんだ。
与論語うまい、ってほめられちゃったもんねぇ。へっへっへ。
プラハを留守にしている間に、
地元の小学生が展覧会に来てくれてました。
撮影は日本大使館の眞下(ましも)さん。
文化センターのスタッフのみなさん、いつもありがとう!

CIMG1077.JPG

CIMG1092.JPG

CIMG1100.JPG

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沢ブログ返信

[2008.03.20] [sawa 近況報告]

**
2008.03.13 / 10:00 | 投稿者 santaさん
>(なんだるこビッチはチェコギャグですかw?)

「マルコヴィッチの穴」という映画を知ってる?

青山円形公演のあと、ワークショップがふたつあって、
さらに与論島ツアーへ出ていました。
ものすごく祝福された島、です。
上演も楽しかった。
写真は追って掲載されると思います。

この「かぐや」はスタルカの梶原さんが撮ってくれたもの。

JP-enkei-2008-01.JPG

**

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パキスタン

[2008.03.12] [sawa 近況報告]

2008.03.11 / 15:36 | 投稿者 santaさん
>まるでその写真を一緒に見ていたのかと思うくらい、

ふっふっふ‥そうだよ、あのとき、君の目を通して
「パキスタンの月」を見ていたのは、
ぼ、ぼ、ぼくなんだるこびっち(<わかるか、こんなギャグ)。

JP-enkei-2008-00.JPG

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青山円形劇場でのワークショップ終了〜

[2008.03.10] [sawa 近況報告]

2008.03.06 / 05:26 | 投稿者 ていちょさん
>回を重ねるごとに沢さん中西さんの職人っぷりが増しているのを感じます。

えぇい!こんちくしょぉい、ありがてぇやぃ!
昨日、ワークショップもちょっと言葉では言い表せない熱気のうちに
終了しました(参加メンバが誠実で、しかも強烈で凄かったよ)。
今日はこれから中西さんと音チェック。

DSCN0001.jpgDSCN00130.jpg

DSCN0828.jpgDSCN0014.jpg

DSCN00041.jpgDSCN0122.jpg

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ありがとうございます

[2008.03.04] [sawa 近況報告]

2008.03.04 / 00:18 | 投稿者 ほすけぱんださん

>ツボ直撃ッ!!です。

効きましたぁ?

>「あの人形近くで見るとどんなつくりなのだろう?」

8日と9日のワークショップでは人形も紹介する予定です。
時間があったら、どうぞご参加ください。
まだ、申し込み大丈夫かなぁ‥
いちおう以下までお問い合わせを。

こどもの城・鎗野目(やりのめ)
aoyamath@blue.ocn.ne.jp

WS 012.jpg

>あ〜、もっと観たいぃぃ〜次はいつになるかいなぁぁ〜

ほんと、ありがとうございます!
ときどきこのサイトをのぞいてくれますか?
日本公演の情報を出してゆきますので。

WS 011.jpgWS 009.jpg

2008.03.03 / 20:05 | 投稿者 ていちょさん

>『うらしま』のハプニングでの、沢さん中西さんおふたりの職人っぷりに
>感服いたしましたm(._.)m

うひょひょひょ(汗)‥
とにかくお客さまに「良い気持ち」で帰っていただくために、
死にものぐるいでしたぁ。

>また来年(?)も楽しみにしています(^-^)

おおーっし、ありがとうございます!
劇場でまっとるぞぉ。
いやあ、それにしても今日の添付写真(の中の一枚)、あやしいなぁ‥

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「ブログへの書き込み、ありがとう!」

[2008.03.03] [sawa 近況報告]

>nabeさん
>松本では、すばらしい公演をありがとうございました。

青山に来てくださって、本当に本当にありがとうございました。
楽屋前でみなさんの笑顔にまた出会えて、嬉しくて。
これからもどうかよろしくお願いします。

>kayoさん
>昨日、プラハの日本大使館広報文化センターにいってきました。

ありがとう!
人形、おもしろかった?
今度はライヴでお会いしましょうぜ。

>michakojaさん
>なまずちゃん、3番ですか

彼もがんばったよ、頭蓋骨内複雑骨折だったからなぁ。
遠くから来てくれて、本当にありがとう!

>中西さんと、沢さん、って、たぶん、小堺一機さんと同じグループかも(^o^)/

グループって‥種族ってこと?

>えっこさん
>バクストンや、やまびこ座でお世話になった「えっこ」です。

来てくれてありがとう!うれしかった。
生きてると何だかいろいろあるけど、ときどきゆるめながら、
ま、がんばろうぜ。

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いよいよ大詰めです

[2008.02.26] [sawa 近況報告]

われらが最高の音楽アーティスト、中西俊博さんと
共同制作中。
もしも芝居の楽曲をBGMとしてのみ理解しているとしたら、
それは間違い。
良い音楽は(芝居のために書かれたものでも)、
顔を、体を、心臓を、そして血と骨を持って舞台上に
存在する。

no-men.jpg

*稽古もいよいよ大詰めで、さらに集中力と時間が必要
になるので、ぼくのブログ等への書き込みは明日まで。
あとは本番後になると思います。
ではみなさん、劇場でお会いしましょう。

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[2008.02.25] [sawa 近況報告]

同じ部屋で毎日つめて働いていると、
ふだんは優秀な舞台監督の彼も‥こうなっちゃいます。

bamboo 002.jpg

bamboo004.jpg

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予告?

[2008.02.23] [sawa 近況報告]

英国、地下パブでの鯰さま。
さて、今年の円形では三番を歌います、たぶん。

P7280004.JPG

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かぐやひめ

[2008.02.22] [sawa 近況報告]

「かぐやひめ」ひとり芝居ヴァージョンを制作中。
いろいろなことがつらい。そして幸福。

bamboo 003.jpg

bamboo 004.jpg

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今日から稽古はいります!

[2008.02.21] [sawa 近況報告]

2008.02.20 / 23:35 | 投稿者 nabe
>まだチケットあるかなあ。

うーん、残念ながら、まだまだ残ってると思います。
どっこどっこ観に来てください!
ただ、前のほうの見やすい席は残り少ないかも‥
急げ、予約!

DSCF0027.JPG

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今日は

[2008.02.20] [sawa 近況報告]

2008.02.17 / 02:56 | 投稿者 kayo
>今、東京にいらっしゃるのですね。
>昨日、プラハの日本大使館広報文化センターにいってきました。

ご来場、ありがとうございます。
本体(?)は渋谷にありますが、気持ちはプラハにもちゃんとあります。

今日は、明日から稽古場に入る準備で、物品の買出し。
新宿と池袋の画材店、それと赤羽の100円ショップに行ってきた。
日本中、いろいろな街で100円ショップのお世話になっているけれど、
札幌の中心街にあるダイソーより凄いところはまだ見たことがない。

DSCF0028.JPG

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コメントありがとうございます

[2008.02.18] [sawa 近況報告]

2008.02.12 / 14:49 | 投稿者 michakoja
>関節とかに良いらしいから、腰にも効くんじゃないべか(^^)

おぉーっし、楽屋で待ってるぞぃ。

2008.02.12 / 23:52 | 投稿者 吉原(d.harmony)
>ところが沢さんの舞台は痛みとぬくもりに満ちている。
>そして、体温をもつ人形たち。
>沢さんのチェーホフを見たいと思います。

おほめの言葉、ありがとうございます。
今回の青山は、迷った末に、「桜の園」をプログラムから
はずしました。
一部分のみの上演がむずかしく、始めちゃうと20分以上
チェーホフに染まってしまうこと、そのために他とのバランス
が取れなくなることが理由でした。
でも、他の演目で吉原さんの書いてくださった「痛みとぬくもり」
の表現をせいいっぱい目指します。

さわ

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渋谷に泊まってます

[2008.02.16] [sawa 近況報告]

今、滞在しているウィークリィマンションの窓から見た景色。
渋谷だす。

shibuya, tokyo 002.jpg

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オストラヴァの新作

[2008.02.16] [sawa 近況報告]

オストラヴァの新作「魔法のサーカスNORI」から。
東京で新作に取り組んでいますが、
ずいぶんインスパイアされています。
人間のセンスは場所と時間を超えてつながります。

http://www.dlo-ostrava.cz/english/predstaveni.php?hra=nori

5.jpg6.jpg

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オストラヴァの宿舎

[2008.02.16] [sawa 近況報告]

DSC01179.jpg

2ヶ月以上を過ごしたオストラヴァの宿舎からの眺め。
今は東京にいます。

さわ

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休憩時間

[2008.02.01] [sawa 近況報告]

仕事の休憩時間に劇場のトイレに入る。

最初は暗いが、やがてセンサが作動して照明がつく。
そういうの、ありますよね。

で、便座に腰掛けて、しばし黙考する。芝居のことを考える。

すると、突然照明が消える。

密室で、おまけに暗黒になるので、おっ、とあわてる。

そこで気づく。

そうか、このセンサは動体に反応するのではないか。

センサの赤いシグナルを探すと、天井にある。

で、片手を挙げる。しかし照明はつかない。

しようがないので、中腰で両手を高く挙げてみる。

すると、ぱっと照明がつく。

ほっとして再び座る。

で、また気を許す(というか普通、便座に腰掛けたら
じっとしてるでしょう、みんなも)と、ふっと暗黒になる。

もぉお、とか言いながら中腰で両手を高く挙げる。

野球場でちょっと照れながらウェイヴを作っている
状態を思い浮かべてくれれば良い。

そのうちになんだか悲しくなる。

なぜ、おれは、トイレでウェイヴをやっているのだろう。

そして休憩時間が終わる。

はあぁ、とかため息をつきながら舞台に戻る。

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オストラヴァ近況

[2008.01.25] [sawa 近況報告]

うれしいのは、ものすごい忙しさの中にあって、
ときおり、とても楽しく感じること。
いっしゅん、おれ、頭がどうかしたんじぇねぇか、
と思うんだけど。

cirkus program 001.jpg

オストラヴァのプログラム原画。

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書き込みありがとう!

[2008.01.11] [sawa 近況報告]

>2007.12.24 / 02:40 | 投稿者 あみさん
>私もイギリスで相方とご飯を食べに行った時、
>料理にサランラップのかけらが入ってました。


この間、あみさんの「相方」にプラハでお会いしました。
かっちょいいぞお。

2007年最後はいつものように家族でパリ。
いつものように、年間最初で最後の休暇でした。

ほぼまっすぐオストラヴァへ戻って、今日から稽古開始。

さわ

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「金具と鯉」

[2007.12.26] [sawa 近況報告]

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二年ほど前に英国で中華レストランに入ったとき、
北京スープ(すっぱくてからい)の中にスプリング状の金属が入っていた。
おそらく調味料か何かが入っていた袋の留め金のようだったが、
店員を呼んでクレームしたら、「Oh, No! Sorry!」と叫んで、すぐに厨房に
かけこみ、料理人を叱責する声が聞こえてきた。
だが、最終的に規定の料金を請求された。
あまりにも当然、という態度でシートを持ってきたので、
あれぇ、と思いながら払ってしまった(このあたり、ヨーロッパで
暮らしたことのない人は、何で文句言わないのぉ!と思うだろうが、
経験のある人には、そうだよ、けっこう気弱になっちゃうんだよ、
という場面)。
通常、店を出た後から腹が立ってくるので、プンプン怒りながら、
もう二度と行くもんか、と思ったが、実際、飲み込んでいたら救急車コースだった。


DSC01138.jpg

昨夜、オストラヴァの中華レストランで、ほぼ同じできごとがあった。
オーダした北京スープの中に、ひも状の金属が入っていたのだ
(北京スープの食材って、特別な金具で留められてるのだろうか?)。
「ああ、またか、また北京スープか、また、金具か‥(滂沱)」
と思いながら、いちおう店員を呼んで、あのね、この金具が入ってたんよ、
と言ってみた。
すると、すぐにチーフが出てきて「たいへん申し訳ありません、
もちろん、スープ代はいただきません、どうかお怒りにならないように、
お願いできますか?(直訳)」と真剣に謝罪した。
ああ、そうだよな、そうですよね?これが普通ですよね?
でも、外国で暮らしてると、本当に「ええええっ!?」ということが山ほど、
とりわけ暮らしの初期には、ほぼ毎日、それも複数回起こるのですよ。

チェコはクリスマスに鯉を食べる習慣がある。
工房で同僚のペーチャがさばいていた。
床に捨てられた心臓がまだ動いていて、グロいというよりは、感動した。



DSC01136.jpg

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「英国、グラシントンでの講座より」

[2007.12.20] [sawa 近況報告]

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新型の電車

[2007.12.14] [sawa 近況報告]

今日はペンドリーノという新型の電車でオストラヴァからプラハに戻った。
日本の新幹線より快適だった。
チェコという国の発展にはとにかく目を見張る。
ぼくらが子どものころ日本社会で感じた、あの速度だ。
ところで、愚痴ではないが、新幹線のシートって、乗るたびに疲れる。
人間工学的にまちがってないか、デザイン?
そして写真は、まちがってるどころか、工学なんてまったくわからない
人間がデザインした機関車。

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人形デザイン

[2007.12.12] [sawa 近況報告]

人形デザインは、やはり演じる役者に似てしまう。

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オストラヴァ人形劇場

[2007.12.12] [sawa 近況報告]

今日はオストラヴァ人形劇場の大人向け作品を見た。
そして完璧にノックアウトされた。
芝居に励まされる、という経験は実はあまりない。
でも、今夜はこの劇団と働けることを、
心から誇りに思った。
「オストラヴァークのブログ」。

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Ninja

[2007.12.07] [sawa 近況報告]

デザインはようやくひとやま越えたが、
スクリプトの第二稿へ突入。

ninja02.jpg

skica03.jpg

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「売り掛け?通販?」

[2007.12.05] [sawa 近況報告]

destnik01.jpg

rybicka novy01.jpg

プラハの布地屋さんで、材料の購入。
大量の素材を選んで、オストラヴァへ郵送してもらうよう劇場の住所を伝える。
あとは現物が劇場へ到着して、劇場が布地屋さんに代金を振り込む。
この方法をオストラヴァの工房主任からすすめられたとき、
たしかに大きな荷物をかついで列車移動しなくてすむし、お金の支払いにもタッチしないので、
楽だなぁ、とは思ったが、お店にとってはあまりにも不安なセキュリティだろうと思い、
劇場の法人証明書などをコピーして持参した。が、けっきょくそれも使わなかった。
布地屋さんは、ぼくに身分証明書などの提示をいっさい求めなかったのだ。
ぼくが日本で体験したことがある「売り掛け」とか「代引き」ともちがう。
カミさんは「通販」に近い、と言う。商品といっしょに振込用紙が送られてくるタイプがあるらしい。
いずれにせよ売る側が、商品は渡したが代金をもらっていない、というリスクを
一定期間背負うわけだ。
もしも、あて先が商品を受け取って、実際に購買した人間ともども(今回はぼく、だが)
トンズラこくと、どうなるのだろう?
今まで、大きなトラブルは起こっていないのだろうか?
いずれにしても、ものすごく良心的なシステムだと思う。
ひょっとしたら、ぼくが知らないだけで、日本にも同じものがあるのかも‥。

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搬入、おつかれさま!

[2007.12.01] [sawa 近況報告]

みなさん、書き込みありがとうございます。
 
2007.11.30 / 23:03 | 投稿者 hiaさん
>数年前、白老の蔵での公演を観たものです。
>あの日あまりにも感動して、帰りの車の中興奮が止まらなかったことを思い出しました。
 
ああ、なつかしい。
すばらしい空間でした。
あの蔵は今も同じように感動を生産しているんでしょうか?
ギャラリィ、がんばってください。
サイトのアドレスなどありましたら、また書き込んでください。
 
2007.11.30 / 22:31 | 投稿者 イケダさん
>私は、G展の搬入が今日無事に済み、明日はオープニングです。
>道無き道を、進まれる先生。どうか風邪などに気を付けて!
 

たぶん小学校のときだったと思うのですが、ぼんやりと気づいたことがあります。
「一流のプロになる道はふたつあって、
ひとつは誰かが作った道を、それまでの誰よりも上手に歩くこと、
もうひとつは誰も歩いたことのない道を見つけるか、無理やり作ること」
ためらわず、後者を選ぼう、と決めました。
というか、人間はたいてい、選択肢を考え始める前に、結論を持っているものですよね。
インフルエンザワクチンを打ちました。
今、オストラヴァから帰ってきたところですが、大雪でした。

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描いても、

[2007.11.28] [sawa 近況報告]

描いても、描いても‥

morskapanna01.jpg

vetrak01.jpg

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[2007.11.26] [sawa 近況報告]

今は、毎週オストラヴァへ通っている。
これはプラハ中央駅のカフェ。

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返信

[2007.11.21] [sawa 近況報告]

>2007.11.20 / 09:21 | 投稿者 kyoさん
>ん〜っ、イモですか…?

そう、カレルとルカーシュのイモ兄弟です。
新作のタイトルが「魔法のサーカスNORI」っていうんだ(>0<)。
ぼくがつけたわけじゃないんだけど。
これはクモ女王ですわ。

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皆さんコメントありがとうございます

[2007.11.20] [sawa 近況報告]

コメントをくださったみなさん、
スパムとの区別がむずかしく、フィルタにひっかかってしまう場合があるらしく、
ずっと前からカキコんでくださっていた方には、お返事もせず、スンマセンでした!
ぼく自身、スケジュールの都合で反応できないこともあるんだけど、
とにかくみなさんのお言葉は、ありがたぁく読んでまっせえ!
今日はここにドッとまとめてお返事を(もう遅いモノもあるが、ま、気持ちの問題だべ)。

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>2007.04.17 / 22:46 | 投稿者 keikoさん
>チェコで沢先生と再会してから、もう。。8年くらい?たつでしょうか?
>今は、結婚してアメリカに住んでいます!(主人の転勤で。)

ああ、8年かぁ(T0T)
その後、英語はどうだい?来年あたり、シカゴに行くかも。遠いか?

>2007.06.19 / 12:27 | 投稿者 ひろさん
>8月仕事の都合が合えば伺いたいです。

うわぁ、飯田、来てくださったのかなぁ(遠い目)。
ぼくのきわめてマイナな歴史の中でも、かなりむずかしい公演でした。
もし、「いや、良かったよ」という場合はぜひ次回も、
「なぁんだ、ツマンないや」と思ったら、次回こそぜひ!
というわけで次回、またお会いしましょう、今度は東京かな(<うーん、あきんどぉ)。

>2007.06.23 / 08:36 | 投稿者 アキラさん
>5月の終わりに講演に来ていただいた学校の者です。

4月ではなかったかな?
あの綺麗な学校だよね、たまたま非常事態訓練やってて戒厳令的になってた?
どちらにしろ、本当にありがとうございました。楽しかったよ、ホント。また行きたいなぁ。

>2007.07.09 / 19:25 | 投稿者 たろうさん
>沢先生お久しぶりです。私は8月からアメリカに行きます!

おおぉっ!タローだぁ!
おおおぉっ!!

>2007.07.10 / 17:44 | 投稿者 michakojaさん
>メタボちゃんとは、対局の生活!

激!ではないが、6㎏は落ちました。
なぜだかわからん。

>2007.07.12 / 18:30 | 投稿者 びまこさん
>はやく8月にならないかなあ・・・。

うーん、飯田公演は満足していただけたのでしょうか?
演じた身としては不安でイッパイでございます。
いつもそうなんだけどね。

>2007.07.12 / 00:50 | 投稿者 じゅり さん
>プラハからも、成田からも遠いフェスタですが、さわさんめげずに来て下さいね!

ああ、終わった今となっては、どう感じられたのかなぁ、
ダイジョウブだったかなぁ(以下上記と同文)。
来年以降のために、ブッチャケ感想文、書いてみてくれる?

>2007.08.07 / 06:14 | 投稿者 石井あみさん
>もうバクストンの時期でしたか?
>イギリスにいるのに、行けなかった〜。

そうだよねぇ、あみちゃん、イギリス人だもんねぇ。
いや、そうじゃなく。広島にはいつ戻るのぉ?

>2007.08.23 / 21:04 | 投稿者 びまこさん
>今年も、ステキな飯田の夜をありがとうございました。

わぁぁぁぁぁぁぁ(T0T)m(__)m
びまこさん、飯田か近郊にお住まいですか?
お客さまとの距離が近い、雰囲気の良い、そしてコーヒーのうまい
ライヴ向きの会場、カフェとかレストランとかないかのぉ?

>2007.10.16 / 15:52 | 投稿者 michakojaさん
>相変わらず、はつらつとしていらしゃって。

いやぁ、みさちゃんほどじゃないよなぁ。

>2007.10.15 / 18:44 | 投稿者 kyoさん
>この作品が上演を重ねて進化していくのを観ることができる札幌は
>とてもありがたい環境だと、つくづく思います。

どうか作品の進化を見守ってやってください。
沢は、しばらくあの劇場での新作づくりはないようです。
竹取が遺作か!?

>2007.11.07 / 10:57 | 投稿者 bluegeneさん
>この番組、拝見しました。失礼ですが見ようによってはグロテスクな、
>でもなんとも言えない独特な雰囲気の人形に驚きました。

NHKの宗達ですね。ありがとうございます。
来年2月-3月の青山円形公演にも、あの爺さんがちょこっと出演する予定です。

みなさん、また書き込んでください。
ではでは‥

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オストラヴァでの新作づくり

[2007.11.19] [sawa 近況報告]

オストラヴァでの新作づくりが始まってしまった。
脚本の第一稿とスクリプトスケッチをあげて、今、人形図面に入ったところ。
ああ、またあそこで創ることができる、と体の深いところがとても喜んでいる。
仕事というのはおもしろいもので、
形の上ではひとつひとつのイヴェントに区切りがあるように見えるが、
多くの場合、本人の感覚は液体のように連続している。
よく「さあ、これが終わったら気持ちを入れ替えて」と言うけれど、
ぼくはうまく切り換わった経験がない。
仕事と仕事の合間にも感覚がデロォーンとはみ出してしまう。
今回も、札幌での「竹取」とオパヴァでの個展を、
イフラヴァやチェケークルムロフでの上演がオイルのようにつないで、
そのまま、この仕込みに入ってしまった。

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2008年2月1日初演。それまでとにかく身動きが取れない。
頭の中には円形公演、体はオストラヴァ、という状態が続く。

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2001年からの活動

[2007.11.19] [sawa 近況報告]

以下のURLに2001年からの活動報告が掲載されました。

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中根さん、深沢さん、本当にありがとう!
"2001年3月"http://norisawa.angry.jp/jp/2001/03/
"2001年6月"http://norisawa.angry.jp/jp/2001/06/
"2002年10月"http://norisawa.angry.jp/jp/2002/09/
 ・
 ・
(2006年一月まで追加しました。)
いやぁ、こうして見ると、沢もけっこう働いてるじゃん。なんてねぇ。

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オパヴァでの人形展

[2007.11.07] [sawa 近況報告]

数年前から依頼されていた仕事、
チェコの地方都市オパヴァでの人形展が実現、
博物館ディレクタのシルヴァさんとの約束を、ようやく果たした。
準備中の写真。

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日本ではどうだか知らないが、チェコでは、
初日にゲストアーティストを招いて、オープニングコンサートや、
詩の朗読がある。
今回は自分で小品集を上演した。
来場者は予想をはるかに超えて、溢れた。
感謝。

さわ

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My puppet exhibition was opened in the National Museum in Opava,
Czech Republic.
It has been long time promise with director Ms.Sylva.
She and her staff were so excellent and worked hard.
These photos are from the preparation time.
I do not know about the Japanese case,
but in Czech, they usually invite the artist and ask them to
have an opening concert or performance.
I played some short pieces by myself.
So many audience came in the first day, THX!!

nori

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11月5日放送になります

[2007.10.23] [sawa 近況報告]

先月、NHKのスタジオで収録した番組の放送予定です。
「課外授業」で仕事をさせていただいたスローハンドという
(業界ではめちゃめちゃ有名な)プロダクションからの依頼で、
プラハで人形を作り、東京で動かしました。
出番は番組のほんの一部ですが、面白いと思うんだ、きっと。
現場では山部さんにも人形を持ってもらいました。
金ちゃんにもずいぶん助けてもらったし。

ハイビジョン特集 天才画家の肖像 永遠の風神雷神図 〜俵屋宗達〜
BShi 11月5日(月) 午後8:00〜9:50
http://www.nhk.or.jp/bs/hvsp/

さわ

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UKその2

[2007.08.20] [sawa 近況報告]

英国ツアー、後半。
ヨークシャーの人形劇学校でワークショップ。
景色がとてもとてもUK。

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日本人はとくに考えることもなく、「イギリス人」とか、
「イギリスへ旅行する」とか言うが、
Englandはあくまで国の一部。
ヨーロッパの多くの人たちは、UK(United Kingdom)と呼ぶ。

さわ

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UKその1

[2007.07.31] [sawa 近況報告]

英国ツアー、バクストンのフェスティヴァル。
「小品集、桜の園」を上演したオペラハウス。
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若者たちとのワークショップ。
彼らは来月札幌へ行って、日本のこどもたちと作品を
共同で完成させる。
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さわ

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チェコのこどもキャンプ

[2007.07.31] [sawa 近況報告]

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7月

[2007.07.31] [sawa 近況報告]

7月、ハンガリーのあとはスペイン、バルセロナ。
第一回子どものための国際演劇祭。

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何かを探すソウタくんと、後ろが劇場。

もう一枚は、劇場に隣接する演劇研究所、学校。
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さわ

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ハンガリーツアー

[2007.07.20] [sawa 近況報告]

7月始めはハンガリーでワークショップ。
主催者のラッツィは幼稚園の先生を養成する大学の先生。
彼の教え子だった、今は幼稚園の先生たち、
そのほかプロやアマの人形劇家たちが集まってくれた。

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いろいろな国で、大きな人形劇団を辞めて、家族で小さな
劇団活動を始める若いプロに会う機会が増えている。
ヨーロッパでは、公立の人形劇場も多く、なぜ安定した
大きな職場を辞めるのかと聞くと、給料のこと、リーダの資質など
やはり共通した問題点が返ってくる。
劇団自体が、若い才能を吸収し、保持する力を失っている感じ。
あくまでぼくの印象です。

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さわ

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ヨーロッパ国際演劇祭。

[2007.07.10] [sawa 近況報告]

6月末は劇団ドラックのあるフラデツ・クラーロヴェーで
ヨーロッパ国際演劇祭。

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小品集「桜の園」ヴァージョンの初演。
プラハで稽古場を借りて仕込み。
小谷さんと奏多くんがアシスト。
マネージャのズザナにもずいぶん気持ちを支えられた。
これまでも、かなり忙しいスケジュールで動いてきたが、
今年は記録破り。このペースが来年3月まで続く。

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国際舞台美術博覧会

[2007.07.05] [sawa 近況報告]

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6月後半にプラハで開かれた国際舞台美術博覧会で、
ワークショップ。とにかく暑かった。
写真撮影は林由未さん。
準備段階からずいぶん助けてもらった。
東京からは小谷さんが来てアシスト、当日はいつものようにプラハの奏多くんも。

感謝。

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タリン国際フェス

[2007.06.21] [sawa 近況報告]

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これはエストニアの首都、タリンでの国際フェスプログラム。
日本人の多くはどこにあるのかもわからないと思うが、
とても美しい街。
深夜まで薄明るい空で、そのまま朝になる。白夜。

さわ

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ハンニバル・ライジング

[2007.06.12] [sawa 近況報告]

新作(URASHIMA)に使われた人形は
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ハリウッド映画「ハンニバル・ライジング」に貸し出したものです。
↓女優のコン・リーさんのバックにいました。
http://www.admiringgongli.com/gallery/hannibal/GalleryHannibal.html

いよいよ明日、4.21〜ロードショー

>石井あみさん
ぼくのPCからコメントがうまくアップできなくて、
こんなにも遅い返信ですだ、スマン。
ハンニバルライジング、実はぼく、見てません。怖そうだ。
若きレクターとヒロイン(?)が屋根裏部屋にいるとき、
一瞬以上、登場してるようですが‥
そのセットはプラハの映画スタジオに建て込まれて、
ぼくも飾り付けを見ました。
家具とか写真とか、危なかったなぁ。

さわ

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6月1日

[2007.06.01] [sawa 近況報告]

スペインの写真をのせる間もなく、もうエストニア、
バルト海の宝石、タリンに来ました。
明日、2回公演だば。

のりさわ

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スペインツアー中です

[2007.05.18] [sawa 近況報告]

ヴァラドリッド、セゴヴィアときて、今日からマドリッド上演が始まります。
ここではお笑い中心の短編集、ポハートキィを演ってます。

のりさわ

----ヨーロッパでの公演予定----
★5月26日〜 ノヴァーパカ(チェコ)演劇祭出演
★5月30日〜タリン(エストニア)国際人形劇祭出演
★6月4日 プラハ上演
★6月14日 プラハ国際舞台デザイン博覧会(PQ)開始
★6月15日 (PQ)日本作家連盟ブースにて上演+ワークショップ2日
★6月28日 フラデツ・クラーロヴェー(チェコ)ヨーロッパ国際演劇祭 上演
★6月30日〜 ハンガリーツアー

※5月6月ちょっぴりバタバタなので、近況報告遅れそうです。
 過去2005年の児童演劇に掲載されたのスペインツアーに関する原稿は
 こちらです。
 

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2007.4.28

[2007.04.29] [sawa 近況報告]

今日は、玉川大学でゲスト講義。
写真撮るの、忘れた、というぐらい楽しかった。
さわ


受講して下さった皆様、玉川大学芸術学部のイベントのお知らせです。
”Performing Arts Fair 2007”開催だそうです。
青山円形劇場との提携公演として、2007年6月13(水)から6月17日(日)の
5日間にわたり開催するそうです。
http://www.tamagawa.jp/cgi-bin/event/page.cgi?no=177

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チェコ

[2007.04.25] [sawa 近況報告]

先週はびっちり、大学の授業。
これはその教え子たちの自主的武者修行。
工事中のメトロ構内。

さわ

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イタリアからもどりました

[2007.04.16] [sawa 近況報告]

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イタリア。
お客さんはアツイし、飯はウマイし、
景色はスゴイし、温泉もアルでよ。

さわ

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UKから戻りました。

[2007.04.11] [sawa 近況報告]

毎年、バクストン人形劇祭(国際フェスとしては、おそらく英国はここだけ、
なんですね)で、上演やワークショップ指導をしているのですが、
一昨年、ぼくの故郷、札幌の子どもたちを招いて、
ホームステイや上演をしたつながりから、
今夏は、バクストンの子どもたちを、札幌の公立人形劇場に招いて、
共同制作する、というプロジェクトが始まってしまいました。
今回は、その父母説明会。
参加希望者、5人ぐらい来るかなあ、
なんて言ってたのに、40人以上集まってビックリした。

07.03.UK, doo-cot 002.jpg

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と、もうひとつは、マンチェスターの有名な
人形演劇集団doo-cot(ドゥー・コット)が主催で、
日本人舞踏家の雄三くんと、身体表現のワークショップ、
というか研究会をやりました。
おそらく、ダンサーにとっては準備運動程度なのだろうが
(というか、雄三くんは実際、そう言ってたが)、
ぼくにとっては、かなり密度の高いトレイニングでした。
ダンスと人形のコラボレイションって、
今までもずいぶん試されていて、でも、ダンスはダンス、
人形遣いは人形遣いのメソッドでしか動いてないから、
なんだか、何のためにわざわざ同じ舞台に立っているのか、
わからなくて、見ててつまらなかったんだ、正直。
でも今回は、お互いの動きの技術を伝えられるように、
できるかぎりの深度で自分をマニュアル化しよう、
という基本姿勢で臨んだ、というか、そうしてくれ、と言われたので、
本当に、からだで学んだ、という実感がありました。
ありがたいな、こういうチャンス。

自分の動き、人形の動きが、はっきり変わりました。
面白かったぁ。

さわ

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劇場に来てくれたみんな、本当にありがとう!

[2007.03.25] [sawa 近況報告]

東京、北海道、そしてスロヴァキアへとツアーが続きました。
あさってから英国、そしてイタリアです。
すぐれたアーティストはみな、年齢に関係なく、
自分の仕事を観てくれるお客さまに、そして支えてくれるスタッフに、
「ありがとう、感謝しています」と言えるようです。
ぼくがこの言葉を言えるようになったのは、恥ずかしながら、つい最近です。
ちょっとは成長したか、沢よ。
ではでは、また、地球のどこかでお会いしましょう。

ありがとう!!

さわ

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「リア王の家臣」、進化(退化?)中。

[2007.01.31] [sawa 近況報告]

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登場人物のひとり、グロスター伯爵をモデルに、テーマは親と子。
シェイクスピアの原作でも、エグ過ぎて、長い間、
上演できなかった場面があります。
衛星放送で日本のニュースを見ると、それよりエグいけど。
メディアがそう演出しているのか、現実がそうなのか、
あるいは実際にはもっと酷いのか。
みなさんの日常、身の回りのできごとと、テレビやネットの
情報は、どのぐらい離れていますか?

さわ

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小品のスケッチ公開

[2007.01.16] [sawa 近況報告]

「リア王の家臣(仮題)」という小品のスケッチで、
すでにある「リア王とその娘たち」とは別の作品。
二枚の間には20日間の時差がありますが、
さて、見比べて、どっちからどっちへ進化したのか、
わかりますか?
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さわ

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3月1日〜3日の公演に向けて

[2006.12.22] [sawa 近況報告]

沢氏はチェコにて作品づくりにいよいよ本腰が入ってきた模様です。
新作やら、以前にみた作品にもちょっとだけ違う要素をいれたりと
あれこれアイディアがわいてきている様子。

これからも制作の様子などは、公演の公式サイトなどで随時アップされてますので、
http://www13.ocn.ne.jp/~kousky/kousky.htm
是非、チェックしてみてください。

人形ファンに朗報です!
チェコを代表する劇団ドラックの工房主任で、親友でもある、イルジー・バレシュ氏といっしょに
人形製作する予定だそうです〜。
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沢則行スケッチ画 

パペットハウスさんのサイトにもイルジー・バレシュ氏のことが掲載されています
http://www.puppet-house.co.jp/gallery/czechp/artist.htm

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9月に上演したヘンゼルとグレーテル

[2006.10.10] [sawa 近況報告]

3年計画の最終作、札幌のこぐま座プロデュース「ヘンゼルとグレーテル」。
ワシ、デザイナ。楽勝っ、のはずが徹夜5回の新記録じゃったよ、トホホ。
はあっ、でも楽しかったなぁ‥

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劇場サイト:
http://www.katsudokyokai.or.jp/sisetu/gekijou/index.htm

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みなさん、ありがとうございます。

[2006.08.30] [sawa 近況報告]

ぼく、実はまだ番組(課外授業の放送)を見られてないので、
いったいどんなありさまなのか、皆さんから届く感想メールや、
インターネットの書き込み報告なんかで想像しているところです。

どんな仕事でも、ある段階でカチッと音がして、
「よし、自分を開こう。結果はどうあれ、捨て身で行こう」
と思う瞬間があります。
今回の収録では子どもたちと会った最初の日にそうなりました。
もちろんぼくが「稀人」である効果もありますが、
あの子たちは素晴らしかった、と思います。
そしておそらく子どもはみんな。

10月17日、18日と麻布で上演があります。
http://norisawa.angry.jp/jp/cat4/cat5/
もしお時間が許せば、ぜひお越しください。
いろいろな仕事や経験も、
舞台の上で昇華されなければダメだ、と思っています、
芸人としては‥

さわ

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沢、ようやく帰宅

[2006.08.23] [sawa 近況報告]

こどものためのキャンプ・ワークショップを
監修するかたわら、隣国スロヴァキアへの
ツアーへ行ってきました。
5月のフィンランド、イタリア公演からこっち、
すさまじく旅を繰り返しているような気がします。
神さまに心から感謝しているのは、
ここしばらく満員御礼が続いていること。
7月末の英国でのフェスティヴァル、
8月頭の飯田、札幌2ステージ、韓国2ステージ、
三日前のスロヴァキアと、いずれも札止めでした。
むずかしい時代に、ありえないくらいありがたいことだと
思ってます。

9月に入ったらまた札幌です。

ぼくが教師を辞めてヨーロッパに出るとき、
最初は悲しんで怒っていた母が、出発近くになってから
「もうこうなったら、行けるところまで行ってごらん」
と話してくれたのを思い出してます。
がんばる!というほどの若さも体力もないのですが、
とにかく行けるところまで行きたいな、と。

ヘンテコ近況報告でしたぁ。

nori

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「桜の園人形劇場(アントン・チェホフ原作、桜の園より)」

[2006.01.18] [sawa 近況報告]

…きっかけは昨年、ぼくが勤めているプラハの大学で
学生たちと一緒にこの作品に取り組んだこと。
以前に読んで、「いったい何が面白いんだ?」と思っていた。
しかし、それが戯曲というものなのだろう、実際に役者が
舞台に立ち、声を出して稽古を始めたとき、その図抜けた
ユニークさに気づいた。

アントン・チェホフの甥であり、スタニスラフスキィとともに
演劇史に数々の業績を残した演出家マイケル・チェホフは、
独自の視点から作品の究極の目標、すなわちその舞台を
通して、観客に感じ取ってもらいたい最終的な感覚を
「超目標」と呼び、桜の園のそれについて「過去の最も
良いものを保護すること。それが醜悪な未来の建設を
準備する権力の斧の餌食にならぬように」である、と定義
している。


それは正しい。しかしアントンの「ドラマじゃない、コメディ
だと、何度云ったらわかってもらえるんだ」という手紙の
中の叫びはさらに重要だ。
前述したマイケルやスタニスラフスキィのモスクワ芸術座
でさえ、これを「ドラマ」と主張し、作者との合意に難航、
長い間悲劇的に演じ続けた。
大正時代、初めてこの作品に触れた日本人も「澄んだ
憂愁の空気」に感銘を受けた、と記録されている。

登場人物の誰もが、ひとつの時代が終わり、大きな我が家
が失われてゆくことを知りながら、それを止められない。
女主人のラネフスカヤは、トロフィモフに愛の赤裸々な力を
語りながら、自分の土地が売られてゆく現実は直視できず、
結局パリの愛人のもとへ流されるように戻ってゆく。
兄のガーエフは最初から勝てそうにもない競売で、やはり
あっさりと負け、それに泣き、とりあえずアンチョビを買って
家に帰る。
皮肉なことにアントンの時代にあっては真実、希望として
語りえたかもしれない娘のアーニャとトロフィモフの社会主義
への夢も、やはり崩れ落ちてしまった理想であることを
我々はすでに知っている。

時代も、人間も、すべてが中途半端で、どこか壊れている。
ひとりの人間が老いてゆく姿にも似て、不完全で、悲劇的だが、
滑稽だ。これを「滑稽だ」と感じ取る黒いユーモアこそ、
ロシアであり、スラヴであり、桜の園の底力だと思う。
それは舞台人形のようでもあるし、影絵のようでもある。

先日、近所の劇場に足を運んで、チェコの劇団による「桜の園」
を観た。素晴らしい出来で、何より全幕を通して、ずっと笑いが
止まらなかった。物語のクライマックス、桜の園を買い取った
ロパヒンの有名な勝利のモノログは、誤ってワーリャに杖で殴られ、
鼻血をだらだら流しながら語られる演出になっていた。
貧しい百姓の小せがれ、小突かれ、殴られながら成り上がった
ロパヒンは、最大の勝利の雄たけびも「鼻血を流しながら」
フガフガ叫ぶことになるのだ。

何か巨大な存在、皆がけっして変わらぬと信じている強い存在が
音を立てて崩れてゆくときの儚さとおかしさについて、その渦中に
ある者ではなく、すぐそばで苦しい思いをしつづけた小さな者が
より敏感に知っている場合がある。
「桜の園」を描くチェコ人の姿を見るたびにそれを思い出す。
それはちょうどロシア演劇界の王道にありながら、常に客観性と
ユーモアを失わなかったアントン・チェホフの強さによく似ている。

大きな流れの中で、どこへ行くのか分からない、何だか不完全で
滑稽な人物たちが、人形のように繰り広げる人間模様‥ぼくが
子どもの頃に愛した「ひょっこりひょうたん島」はとても「桜の園」に
似ている…

さて、これらはすべてノロマな駄馬の尻に火をつけるための
マッチ棒みたいなもの、創作前に思いつく念頭の目標であって、
それはちょうど年頭の目標みたいに次第に湿気て、忘れられて
ゆく運命にある。
原作どおりの上演は軽く2時間を越えるが、ぼくがお見せできる
のはおそらく20分か30分、ほんの一握りの上澄み、いくつかの
イメージに過ぎない。
舞台を観たあなたが「何だ、桜の園でもチェホフでもないじゃないか」
と怒っても、たいへん申し訳ないがどうすることもできない。
あらかじめ、ゴメンナサイ…

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FIRS. komornik(執事フィルス、「桜の園」より)

さわ

サーロスパタークという街で

[2004.07.06] [sawa 近況報告]

サーロスパタークという街で開催された国際人形劇祭でFAIRY TALES(おとぎ話)上演。

プロデューサーが土曜日夜のメインプログラムに設定してくれたこともありがたかったし、
何よりもお客さまが本当に深く作品を楽しんでくれたことが
日を追うにつれてますます感じられて、とても嬉しかった。

車椅子の娘さんとともに観に来てくれたハンガリーの人形劇作家は
上演後、何度も何度もぼくに感動したことを伝えに来てくれた。
彼女のハンディキャップは軽そうではなかったけれど、
ファミリー全体が「劇場」を楽しんでいる形が美しかった。
他の一般のお客さまもそうなのだが、家族みんなが自然な笑顔で舞台を楽しむ、
そういう休暇を定期的に持つ、というその「形」を作り上げるまでがたいへんなはずなのだ。

面白いことがあった。
何度もカーテンコールがあり、最後にはフットスタンプコールをいただいたので、
ウシウシと取っておきの「鯰」を演って、息を切らしながらいったん楽屋に引っ込んだ。
体の汗を拭いて簡単に着がえた後、いつものように片付けのために舞台に戻ると、
そこには群がる何十人ものお客さま…
ニコニコしながら人形を持って記念写真を撮っているハンガリー人、
鯰を操りながらどこかへ歩み去る(?)台湾の関係者、
必死に制止しようとするぼくのイタリア人アシスタント、
ほぼあきらめた表情のプロデューサー…
ボク自身はというと、懐かしいその状況に思わず笑ってしまった。
ドサを演り続けていたときの経験から、
正直なところこのぐらいでは驚かないし、腹も立たない。
国によってはよくあることだ。
ただ土足で人形のまわりを歩きまわられること、
間違って人形を壊されることが心配。

人形をさわりたい、というお客さまがいる場合、いつもは手を洗って、
靴を脱いでから舞台に上がってもらうことにしている。
でもたまに、うっ、靴脱がせない方が良かったナ、という場合もあるので注意しよう。

今回は台湾から大きな人形劇団の参加があったのだが、
彼らの屈託のなさも面白かった。
今の中国や台湾の経済発展を考えると、
十数年後には彼らのカスタムやカルチャが地球スタンダードになっているかもしれない。
ま、そこまで極端でなくても、
世界の人々の暮らしの中に今以上に深いレベルで「チャイナ」が浸透していくはずなのだ。
そのとき彼らのこの「屈託ナイパワー」はどうなっているのだろう。
上演中もバシバシストロボ撮影、
ぼくらの舞台バラシの最中に勝手に翌朝の自分たちの仕込を始める
(しかもぼくの人形を押しのけて)。
アシスタントのフェデリカは激怒しまくっていたが、
かつて経済力一本で強引に世界をのして歩いた日本民族も、
その世間知らず、というか世界知らずの態度は、
ヨーロッパの人たちから同じように見られていたのかもしれない。
ま、それに比べれば台湾の人形遣いオジイチャンたちは、
愛想も良いし、温厚そうで可愛かったヨ。


プラハの大学の

[2004.03.14] [sawa 近況報告]

勤めているプラハの大学の入学一次試験が今日で二日目。
受験生は体操、ダンス、歌唱、朗読、オブジェクトシアター、独白形式のひとり芝居などで審査される。
そして一次試験120名から絞り込まれたメンバーは4月の2次試験でさらに創造的な課題に取り組む。
まだ審査途中なので結論めいたことは書けないが、毎年思うのは若くすぐれた人材のきらめく才能、
そしてそれに直接触れて何かをともに学びあうことができる、という大きな喜び、
自分のような外国人講師を物心両面でバックアップしてくれる教授陣と大学組織への感謝。
そして本音を言うともうひとつ。
日本で新しい舞台芸術に挑戦したいと願っている若者たちの時間が惜しい、ということ。
チェコと比べて、あんなに高級な機材や清潔なロビーの劇場が山ほどあるのに、
若者たちが世界の舞台芸術を学び、自由に創作し、発表し、批評され、プロになって、
たくさんの芝居を演じて、そして食べていける環境が日本にないのはなぜだろう?
本当はわかっているのだ。
原因も現状もそしておそらく将来の限界も。
でもそれを認めるわけにはいかない。
自分も舞台人のはしくれだし、日本人のはしくれ(土くれ?)だから。

20代始めの頃

[2004.02.26] [sawa 近況報告]

20代始めの頃、札幌で人形芝居を作っていていつも疑問に思っていたことがあった。

 このジャンルには造形美術的な要素があり、音楽があり、もちろん文芸的骨格もある、
というような総合芸術の条件を満たしているのに、
なぜかメジャーカルチャーにはなっていない。どうしてなんだろう。

 当時、ぼくに想像できた理由は二つ。

 江戸時代には街のゴシップや歴史上の感動ヒューマン・ドラマなんかが
「人形浄瑠璃」というメディアで取り上げられて大隆盛した。
おそらく観客はその時代の空気を劇場で共有しただろう。
近松も目の前の市井の人々のために脚本を書いている。
現代では同様の情報伝達機能をテレビジョンというメディアが肩代わりしてきたような気がする。
 今、インタラクティヴ、つまりコミュニケーションが相互に可能であるような
より劇場的作用に目を留めるなら肩代わりしてゆくジャンルはネットかも知れない。
 もちろん現代の劇場もその機能を何割かとどめている。
ただ残念ながらメディアとしての参加人数の対人口比が低くなっていることは否めないだろう。
 つまりシステムは変わらずに残っているが、
機能が別のいくつかに分散、移行してしまった、ということ。

 もう一つの理由は一度に見せることができる観客数の限界。
CDは百万人の人々に伝達され得る記録性を持っているが、
ライヴで小さな人形を同人数に見せるためには個人の一生以上の年月が必要となる。

 その頃、T田さんという照明家が舞台づくりの基礎をいろいろと教えてくれていたのだが、
ある日酒を飲みながらこの疑問を問うたときに彼が答えてくれた内容が忘れられない。

「理屈はよくわからんが、人形劇と言うのは
人間の昼間の行動に対する夜の<夢>みたいな機能を持っているような気がするんだ。
それは生活に直接必要なものではないように見えるが、けっしてなくならない、
無理に消し去ろうとすると精神に異常をきたしてしまう、というような。
これからいろいろな文化が真昼の光にさらされたような、
あるいはそういう装いをまとって行くだろうが、
そのときに人間の心がバランスをとるために必要なものが人形とか人形劇なんじゃないだろうか。
命の影、って云えば良いのかなあ」

だから、カルチャーの王道に輝くような事態には残念ながらならないが、
人が人という形態を保っている限りジャンルとしてなくなることはない、と。

そう云えば大昔の中国には、夢を見せない、という拷問があって重罰だったと云う。


オストラヴァというチェコ北方

[2003.10.18] [sawa 近況報告]

この話は長いぞ、みんな、すまんな。

オストラヴァというチェコ北方の工業都市のそばにある小さな街、フリーデック・ミーステック。以前にぼくのマネージャーだったベルガモくんがアレンジしたツアーのひとつ。95年〜98年ごろ、彼のプロデュースでチェコとスロバキアのありとあらゆる街でドサまわり倒した時期があって、その中のひとつ。ドサ、なんて書くと日本なら叱られるかもしれないけど、まあ、フリーデックの友だちは笑って許してくれると思う。キャリーの付いたスーツケースひとつと馬鹿でかいショルダーバッグひとつで、バスや列車を乗り継いでひとりで1週間とか2週間ツアーをしてた頃。バス停に迎えに来てくれた現地のプロデューサー(たいてい若いパンク野郎か謎のお茶屋オーナーなんだな、これが)に連れて行かれたのは、こっちによくある集合団地の物置小屋みたいな場所。その小さなドアから中に入れ、と云う。あ、パンクなネオナチにリンチされるんでしょうか、アタシ・・・と思いながらも扉を開けたら、見下ろすこと数十メートルの深い階段。底は光が届かなくて見えない。な、なんだ、こりゃ!? 荷物をプロデューサーが抱えてくれてステップを降り始める。数分かかって最下部に付くと突き当たりに潜水艦のような鋼鉄製の分厚い気密ドア。大きなリングを廻して開けると、その先にさらに地階への階段(!!)。そう、そこは社会主義崩壊直前に西側からの核攻撃に備えてソ連からの指示で作られた核の防空壕。全体は居住区、集会区、学校区など、いくつかのレベルに分割されているらしいが、なにしろ地下建造物なので全体像が実感としてつかめない。俯瞰できないからね。
ぼくの上演はその集会地区にあるクラブで予定されていたのだが、到着してまず参ったのは舞台のタッパ(床面からの高さのことですね)。何しろ限られた地下の深さを有効に使うために天井がめちゃ低いんですな。客席で3メートル、舞台上は2メートル半ぐらいしかない。しかも吊りこんである照明がディスコ用のスパイラルのみ(音楽にあわせてグルグル回るヤツですね)。「森」という渋めの芝居なんだけど、照明機材が廻るわ廻るわ、色もベロベロ変わっちゃって、ぼくの日本風の衣装やサムライの人形ともあいまって、いんちきキャバレーショーみたいなんだな、全体が。アタリ(照明の方向)だけはお願いだから固定しておいてね、って頼んでるのに、舞台上で足踏みをドンッ!とするたびに音にシンクロしてアカリがグルリン!とオレンジからむらさきに変色する、廻った機材が人形やぼくの頭にぶちあたる。で、仕込みはわけがわからない有り様でございました。
でも、ぼくはツアー中、本番でメチャメチャになったことがない。自慢でもなんでもないよ、これ。その日も本番はバッチリ。お客さまもプロデューサーもとても喜んでくれました(ぱちぱち)。ただ、その防空壕クラブ、その翌年にチェコ東部を襲った大洪水(今回、プラハに来たのとは別)でまるごと沈んじゃった、という話。ベルガモはアーティストに払いの良いヤツで、先方から振り込まれる前にぼくにちゃんとギャラを渡してくれたんだけど、彼自身がフリーデックから振り込みを受ける前にクラブは水没消滅したらしい。かわいそうなジャーマネ。

こういう話、山ほどあるぞ。

スロバキアのディスコで上演前の舞台掃除したらコンドーム踏んずけた、とか有名な小劇場なのに照明が1発も用意されてなくて、ロウソク100本買って来い!ってブチ切れたら、200本買ってきてホントにそのアカリだけで演じて美しいけど熱かったとか、ま、いろいろね。でもどこでもお客さんは喜んでくれたなあ。何回もカーテンコールがあったよ、いつも。
夜9時ごろ上演、その土地に1泊して、翌朝に列車で次の上演地へ移動、仕込んでまた夜上演、ていうのをひとりでずいぶん演った。それが今の自分の基礎、だな。はあ、おしまい。な、長かったべ?

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その頃のツアーで、スロバキアのプロデューサーと

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オペラ「子どもと魔法」の演出・美術

[2002.12.18] [sawa 近況報告]

オペラ「子どもと魔法」の演出・美術
京都フランス歌曲協会

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京都でのオペラ公演、大盛況でした。
420キャパの会場に460以上のお客様が入ってくださって、感激
(受付はパニックだったようで、ご迷惑をおかけしたお客さま、ゴメンナサイ)。
皆さん、技法が新鮮でとても喜んでくれたようです。
手打ち公演というものはすべからく、次の5点で成功の度合いが深まってゆく。
★1 観客がいっぱいに入ること。
★2 そのうち6割以上が何らかの感動、感銘を受けて満足して帰られること。
★3 同じ団体の次回作、または同じ作家の別作品に興味を持って来られること。
(つまりリピーターになること)
★4 そのお客様がお友達に声をかけて劇場に連れてこられること(ちょっとネズミ講)。
★5 できれば出演者のお友達や専門家だけではなく、一般のお客様がチケットを買って来てくださるようになること。

この底ナシ不景気の中で、一般客を引き込めなかったら
クラシックに、いや舞台芸術全般に未来はないべや。
プロとしての音楽的あるいは演技的質の高さ、演出力、スタッフの技術力など、
すべての分野は以上の5点を満たすために研ぎ澄まされてゆくのだ。
役者(歌い手、というのか)も、限られた時間の中、よおくがんばったよ。
京都歌曲協会、ベテランからピチピチまで、旬でっせえ、
今が買いでっせえ!(美山せんせい、表現が下品でスンマセン)
******************************

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何か役立てば・・・・

[2002.10.29] [sawa 近況報告]

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メールでよく「チェコでは人形劇がとても盛んだと聞いたのですが、
実際にどんな様子なのですか?」とか「どうして盛んなのですか?」
「日本と比べてどうですか?」といった質問をいただくのですが、
渦中にいるせいか、自分の仕事で手一杯なためか、よくわかりません。
ただ、以下のような返信をある方にお送りしたことはあります。
そういった疑問をお持ちの方々に、何か役立てば・・・・。
******************************

今、プラハには50以上の劇場があり、主だった小屋には、毎日ほぼ満員のお客が入っています。
オペラ、ドラマ、ダンス、人形劇は基本的にボーダレスであり、
役者や演出家はさまざまなジャンルで仕事をしています。
入場料金は400円〜500円程度で、日本の物価の3分の1ぐらいが目安のチェコでも、
やはり安い料金設定と言えます。
行政からの援助もありますが、需要が多いので、安く供給できる、という経済の基本だと思います。
また、チェコ語にはロウトカーシュ、という単語があり、一番近い邦訳は「人形劇家」だと思うのですが、
ぼくがここでこの職名を名乗ると、たいてい誰でもニコニコ対応してくれます。
以前、何かの取材で、日本にこのような立場のアーティスト、あるいは文化のジャンルがあるとすれば
何だろうか?とたずねられた事があります。
ぼくはちょうど日本のセル・アニメ、コミック文化がチェコの小劇場・人形劇文化にあたると思う、
と答えました。
日本の質・量ともにひじょうにすぐれたマンガ、コミックが、
世界を席巻するほどの勢いに満ちていることはご存知の通りです。
チェコは国が小さいこと(北海道ぐらいの面積に東京都の人口が住んでいます)、
もともと芝居や音楽好きな国民であったことから、89年の革命後に起こった高度経済成長と、
それにともなうマス・メディアの発達の中で、住民が集う劇場文化が駆逐されずに生き残った、
という状況があると思います。
自分の家のわりとそばに劇場があり、安く生の芝居が見られ、
知り合いと劇場内のパブでビールが飲めれば、たいてい人は集(つど)ってしまうのです。
ひとつの都市にかならずオペラ・ハウス、ドラマ劇場、人形劇場がそれぞれ公立であり、
その他に若者が運営する小劇場か、クラブ劇場があります。
チェコよりはずっと広い日本では、かつての出版文化、テレビの発達とともに、
アニメやコミックが進化し、流布しました。
ぼくは、これらのジャンルがその良し悪しも含めて似ているなあ、と思います。
ちなみにチェコには、いわゆる長期連載マンガ、コミックのみの雑誌は存在しません。

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それぞれの国には必要な文化、発達するべき環境が整った文化があると思います。
それが偶然か、何か必然的理由があるのかは専門家ではないのでわかりませんが。
それがたまたまチェコでは舞台芸術であり、日本ではちがうものだった、ということではないか、と最近考えています。

何か参考になりましたでしょうか?

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さわ

「コンカリーニョ」のために書いた文章です

[2002.09.27] [sawa 近況報告]

ぼくがいつもお世話になっている札幌のアート・スペース
「コンカリーニョ」のために書いた文章です。

うーむ。
この原稿は半年も前からちずさんに頼まれていたモノなのだが、
ぼくは生来の怠け者の上に、言いたいことや感じていることを
どう書けばこれを読むであろう(と思われる)日本人にわかって
もらえるのか、皆目見当がつかなくて、いっそなかったことにしよう、
そうだ、そうだ頼まれなかったんだ、と逃げまわってきた。
書く、ってむずかしい。

ヨーロッパに住んで10年、プラハに家があって、そこからいつも
自分の芝居をかついで、多くの、本当に多くの国に旅をして演じてきた。
大人数での国際共同制作や、ワークショップもやってきた。
芸術大学で教えていたこともある。あ、これはいわゆる「自慢話」や
「苦労話」ではけっしてないので皆さん、注意するように。
食べて、さらに家族を養うために、何だってやってきたのだ。
ひとつ、神さまに心の底から感謝しているのは、人形と芝居以外の
仕事をする必要がなかった、ということだ。本職だけで喰ってきた。
ヨーロッパだったから、できたのかも知れない。そして、アートの
現場については、ずいぶんたくさんのことを見てきた、と思う。
そこで、だ。
今回はぼくの日常の仕事の様子を書いて、それがコンカリの将来の
役に立つかどうかは、読む人に任せよう、と思う。ひょっとすると、
芝居ボケしたぼくなんかより、これを読んでくれるあなた、の方が
ヨーロッパや日本の文化施設の未来、そしてコンカリのような
「正しいにおい」のある小屋の未来について役に立つ、何か小さな
ヒントを読み出してくれるのではないか、と期待して、願うからだ。

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手近なところで、先週までツアーしていた北イタリアの例を上げよう。
10年ほど前、アレッサンドリアという街に何年もうち捨てられた
農家があった。畑地の真ん中、ゆるやかな丘に囲まれ、すこぶる
見晴らしが良い。一番近くの隣家まで約1キロ。でもさえぎるものが
何もないので、トラクターを転がす親父さんの鼻歌が聞こえてくる。
さて、このボロ家に目をつけた地元の大工、オペラの大道具係、
デザイナーたちが集まって数年間、手作業で劇場に改装した。
納屋の2階が舞台。とても小さい。間口が3間(約540cm)、
奥行きも同じぐらい。客席もせいぜい100。天井は納屋の梁を
そのまま生かした骨太なバトン。そして階下がカフェバー、
そこからつながった別棟には、スタッフや出演者が宿泊するための
広い部屋が3つ(イタリアのアンティークベッド、窓を開けると緑の丘と
森が見える)。さらに付属の広いキッチンとリビング、バスルーム、
電話と事務所。演者は滞在中、これらの施設を好きな時間帯に
好きなだけ使って打ち合わせたり、仕込んだりしてかまわない。
ゲストがいるとき以外は、彼らはたいてい週末になると集まり、
芝居を作り、飲み、喰い、騒ぐ。そして年に一度フェスティバルを催す。
フェスティバルのチーフはオペラの大道具監督が本業で、
ぼくが演じた夜の打ち上げで、ため息まじりに言った。
「ああ、明日から仕事だ。<トスカ>なんだよ、でっかい芝居でさ、
憂鬱だなあ。NORI(ぼくのことです)が今年のフェスのトリだからさあ、
今日でフェスのための有給も終わりだア」
ぼくは聞いた
「何日ぐらい有給を取ったの?」
「ん?3ヶ月」
「・・・!!」
アレッサンドリア市は現在この納屋劇場とフェスティバルを公的に
資金援助している。ぼくの上演にも市長(いやあ、これが赤い
ジャケットを着こなしたイタリア美人なんだな)が来てくれた。

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次に行ったラコニッジという地方では、ローマから演出家を呼んで、
10間(約18m)四方の大きな屋外舞台を設置、出演者70名を
超える芝居を上演している真っ最中だった。ぼくも二晩、
自分の一人芝居を演じたが、この野外劇場、広大な精神病院の
中庭にある。敷地内には森もあれば畑もある。仕込みの途中、
あまりに暑くて舞台に寝ころんで空を見上げたら、広場が多くの
高い木々に囲まれたいちばん美しい場所にあることが良くわかった。
前述の大きな芝居も、いわゆる健常者(この言葉、変だな)と
入院患者の共演、ぼくの上演にも患者たちが観客として訪れてくれた。
演劇祭の主催は自治体とこの病院、プロデュースは若い医師たちによる。
この病院にはとりわけ長い病歴の(30年とか40年とか、病院に
入ったまんま、という)患者さんが多く、中には病棟から外に出られない
症状の人もいる。しかし、出られない彼らにとっても、なんだか怪しい
芸人たちが病院の敷地内をうろうろし、山のような機材が運び込まれ、
夜になると赤やら青やらの照明が灯って、一般の市民が
ぞろぞろ集まってくる、という状況はどうしたって異常だ。
これはつまり彼らの平坦な暮らしの中に外部から大掛かりな
非日常という刺激が注入される、「治療」の効果があるのだそうだ。
病院業務の一環だ、と医師は言っていた。
しかしぼくから見ると、どうも医者や患者たちが祭りや芝居が好きで、
がまんできずに年に一度やってるように見えた、税金を使って。
今後の予定としては、病院の門を週に何日か完全開放して、
患者たちを自由に街に外出させてしまう、という治療を試すそうだ。
あなたは、日々の平坦な暮らしに、刺激的な非日常を注入されて
みたくない?

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ここで話は2年ほど前に行ったアムステルダムに飛ぶ。
ZAAL100(という名前だったと思う、ちょっと資料が見つからなくて
スンマセン)という劇場は、当初、街中に放置されたビル(以前は
学校だったらしい)に、若いさまざまなジャンルのアーティストたちが
住み着き、バーや劇場、ライブハウスとして勝手に活動、
営業をはじめた小屋だ。こういう「勝手に廃屋に住み着きアートや
カルチャーを始めてしまう」行為をスクウォット(Squat=しゃがむ、
うずくまる、他人の土地に無断で居つく)と呼ぶ。
もちろんイリーガル、違法なので、とつぜんの警察隊の突入や強制退去、
近隣住民のひんしゅくなど、日常茶飯事。しかしアムスには、
そんなすったもんだを繰り返しながら、何とか10年持ちこたえた
カルチャー・スクウォッターたちには、リーガル、合法の活動許可と、
運営資金援助をする、という条例がある。ちゃんと条例集を
調べたわけじゃないので、10年だったか15年だったか、
まちがってたらゴメンナサイ。ただ、こういう趣旨の法律がいろいろな
国で定められているのは確か。なぜなら似たような例は、アムスだけ
ではなくヨーロッパ全域にあるからだ。
と言うわけで、ぼくはアーティストたちが10年がんばって彼ら自身の
モノとなった、ちゃんと合法化されたZAAL100で一人芝居を演った。
アムスはマリファナも合法なので、上演中、蛍の尻火のように
点滅するあかりをいくつも客席に見止め、いやだなあ、やばいなあ、
と思いながらもとにかく演じ通し、バラシのときになって二次喫煙の
後遺症でぶっ倒れました。プリーズ、ノーモア・ドラッグ。

スクウォットを頭ごなしに禁止しない行政にもちゃんと計算がある。
都市部に不動産を持つ地主たちが、放っておいてもどんどん上がる
土地代を目当てに、建物を放置しておく傾向があるのだ。
わざわざ修繕の手を入れたり、何かの営業をしたり、賃貸したりする
手間ヒマを惜しんでいる、というわけ。
観光資源も重要な収入であるヨーロッパの自治体や行政は、
そんな廃屋を放置させておくよりも、若者たちが「わずかな援助」を
もとに地域密着の文化活動を営業としてできるなら、観光客も呼べるし、
だいたい失業対策にもなる。やらすべえ、やらすべえ、というわけで、
地主から自治体が借り上げる、ときには放置した罰金として
丸ごと取り上げて、スクウォッターたちに運営をまかせる。
実際に、このシステムをステップに多くのヨーロッパ小劇場が、
国外からも著名なアーティストを呼べるまでに育っている。
そう、彼らにとっては「わずかな援助」でも、ぼくら芝居屋にとっては
大金なのだ。

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当初はアーティストたちの手作り、善意、ときにはスクウォッティングで始まり、
若くて粋のいい前衛が生まれる。
訪れる観客が増え、地域の中に定着するうちに行政が資金援助を始める。
さらに質の高い作品や作家が国境を越えて集い、やがてあるウェーブ(波)になる。
彼らは国際フェスティバルを組織し始める。行政がさらに援助する。
アーティストたちは役人ともめ始める。金は出せ、口は出すな。
さて、このあたりが分かれ道だ。
ただ、ヨーロッパの文化人や芸術家はかなりタフにできている。
その小屋がたとえダメになっても、結果としてその土地を離れることになっても、
ものづくりの仕事は、もちろん一生涯続くのだ。
彼らは言う。
「芸術という非日常は、いつも日常のわれわれとともにある」

文章の中で触れた時期のものとはちがうのですが、写真はいずれもイタリア−スイスでのワークショップです。


プラハの沢より 2

[2001.06.29] [sawa 近況報告]

日本とチェコが共同制作している新しい人形芝居、ロミオと
ジュリエットがいよいよ日本上陸です!
どうかお誘いあわせの上、ご来場くださいますよう、ご案内
申し上げます。

ヨーロッパ公演はチェコ大統領府主催のプラハ城中庭公演
を残すのみ!
ハンガリーの国際フェスでは最優秀作品賞を受賞しました!

日程、詳細など、くわしくは正式に立ち上がった、HPで!

では、ぜひぜひ、劇場でお会いしましょう!

2001年6月29日

プラハの沢より

[2001.03.31] [sawa 近況報告]

 地球の上をあっち行ったり、こっち行ったりの毎日ですが、今度は、チェコの劇団ドラックと日本の国際交流基金の共同制作の元、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」をベースにした芝居を作り始めました。
 演出はドラックのヨセフ・クロフタ、ぼくの先生です。
国際交流基金+チェコ共和国劇団ドラック
MOR NA TY VASE RODY!
モル・ナ・ティ・ヴァシェ・ロディ!
災いあれ!相争う者どもよ
シェイクスピア原作「ロミオとジュリエット」より
東京公演は2001/7/26〜29です。

 ぼく自身は演出助手とプロデュース担当、作品のテーマは「MANIPULATION −操作−」で、人形浄瑠璃の3人遣いを取り入れた、古くて新しい挑戦です。
 チェコ人と日本人の混合チームが、毎日どたばたとがんばっています。
 チェコの初演は6月、日本は7月を予定しておりますが、皆さんと劇場でお会いできれば、ぼくら一同、こんなに嬉しいことはありません。
 
 また、インフォメーションをお送りします。
 
さわ
2001年3月31日