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プラハの大学の

[2004.03.14] [sawa 近況報告]

勤めているプラハの大学の入学一次試験が今日で二日目。
受験生は体操、ダンス、歌唱、朗読、オブジェクトシアター、独白形式のひとり芝居などで審査される。
そして一次試験120名から絞り込まれたメンバーは4月の2次試験でさらに創造的な課題に取り組む。
まだ審査途中なので結論めいたことは書けないが、毎年思うのは若くすぐれた人材のきらめく才能、
そしてそれに直接触れて何かをともに学びあうことができる、という大きな喜び、
自分のような外国人講師を物心両面でバックアップしてくれる教授陣と大学組織への感謝。
そして本音を言うともうひとつ。
日本で新しい舞台芸術に挑戦したいと願っている若者たちの時間が惜しい、ということ。
チェコと比べて、あんなに高級な機材や清潔なロビーの劇場が山ほどあるのに、
若者たちが世界の舞台芸術を学び、自由に創作し、発表し、批評され、プロになって、
たくさんの芝居を演じて、そして食べていける環境が日本にないのはなぜだろう?
本当はわかっているのだ。
原因も現状もそしておそらく将来の限界も。
でもそれを認めるわけにはいかない。
自分も舞台人のはしくれだし、日本人のはしくれ(土くれ?)だから。

2004.03.14 / 19:40